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服薬・注射の適切なタイミング

7/20(土) 8:33配信

月刊糖尿病ライフ さかえ

患者さんのお薬に対する疑問に答えます お薬Q&A【9】糖尿病薬を服用するタイミングについて

【Q1:薬の正しい服用のタイミングは?】
A1:薬を服用するタイミングは、その薬の効果が現れてくる時間や作用の仕方、持続時間などによって異なります。連日服用する場合は、規則正しい服用時間を設定する必要があります。糖尿病治療薬は食事の時間を基に服薬のタイミングが設定されています。

食 前:食事の30分前
食直前:食事をとる直前(5分以内)
食 後:食事の後30分以内
食 間:食事と食事の間(食事の2時間後が目安)
就寝前:就寝30分くらい前
頓 服:発作時や症状のひどいとき

 以下の薬剤は食後高血糖を改善するため、食直前に服用する必要があります。
●α(アルファ)ーグルコシダーゼ阻害薬:グルコバイ(アカルボース)、ベイスン(ボグリボース)、セイブル(ミグリトール)
● 速効型インスリン分泌促進薬:グルファスト(ミチグリニド)、ファスティックまたはスターシス(ナテグリニド)

【Q2:インスリン製剤の注射のタイミングは?】
A2:インスリン製剤は通常皮下注射をします。皮下注射されたインスリンが血液中に吸収され、効果を発現するまでの時間により注射のタイミングも異なります。

 具体的には、以下の通りです。
(1)注射してから数分後に作用が現れるため、食直前に注射。
● 超速効型インスリン:アピドラ注、ノボラピッド注、ヒューマログ注
● 混合型(二相性)インスリン:ノボラピッド30ミックス注、ヒューマログミックス25注など

(2)注射してから約30分で作用が現れるため、食事の30分前に注射。
● 速効型インスリン:ノボリンR注、ヒューマリンR注
● 混合型ヒトインスリン:ノボリン30R注、ヒューマリン30R注

(3)注射してから約1時間30分後に作用が現れ、最大作用時間は4~12時間であり、医師の指示通りに注射。
● 中間型インスリン(NPHインスリン):ノボリンN注、ヒューマリンN注

(4)作用が長時間持続するため、特定の注射時間が決まっておらず、医師の指示通りに注射。
● 持効型溶解インスリン:トレシーバ注(※作用持続時間42時間以上)、ランタス注(インスリングラルギン注)、レベミル注(※作用持続時間約24時間)

※GLP-1受容体作動薬は食前注射の指定がある場合に食前に皮下注射しますが、特に指定がなければ食事にかかわらず規則正しい時間に注射して構いません。


市立川西病院 薬剤科 副薬剤長
糖尿病療養指導士兵庫県連合会 理事
増本 憲生(ますもと・のりお)

※『月刊糖尿病ライフさかえ 2018年9月号』より

最終更新:7/20(土) 8:33
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