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暑すぎる日本の夏、これからの「着物」の話をしよう。

7/20(土) 12:13配信

Wedge

 暑くて寒い夏が今年もやってきた。夏は暑いはずなのに、電車やバス、カフェや会議室など、室内に入ると寒くて仕方ない。ノースリーブや半袖を着ても、必ず一枚羽織るものが必要となるのが、現代の夏のライフスタイル。クーラーの効いたところにいると、季節感も感じずに毎日をやり過ごしてしまう。四季こそが日本の伝統文化を育むとても大切な要因であったのだが、その四季が鈍化しつつある。

 毎年、なんとか変えられないかと思うのだが、私一人の力ではどうにもならず……。クールビズでノーネクタイや、エアコンの温度設定を28度にしようと呼びかけるものの、ネクタイを外すだけでは劇的に涼しくなるはずもなく、夏のビジネスフォーマル着の概念を再考する大手企業がそろそろ出てきてほしい。環境や未来を考える会議をクーラーで冷え切った会議室で、真剣に話すのもなんだか滑稽である。

 そもそも、スーツという文化自体ヨーロッパのもの。全く異なる気候の地域から輸入されたもの。昔は憧れがあったのかもしれないが、日本の気候風土に本来は合致していないものを着続けるというのは考えものである。特に夏は、スーツを着て暑そうにしている男性を見ていると、こちらも体感温度が数度上がってしまう。人間は実際の温度だけではなく、目や耳など五感で暑さを感じる生き物である。みんなで涼しく過ごす方法を考えないと、ひたすら夏の温度は上がる一方。しかしながら、日本の伝統着である着物を着れば良いかというと、実はそれもそれで考えものである。なぜなら、ここ数十年の温暖化で、着物ももはや暑い衣類になってしまったからである。果たして私たち日本人は、夏はいったい何を着て乗り越えたら良いのだろうか。

ハワイのアロハシャツは着物の進化系?!

 本来服装は、場所や気温、時代によって変化するものであったはず。

 ハワイのアロハシャツは、元々着物から誕生したことをご存知だろうか。ハワイへ移住した日本人が、あまりにも暑すぎるので、着物をリメイクして解禁シャツを作ったことが、今のアロハシャツの原点と言われている。気候が変われば着る物も柔軟に変える。現代の私たちが失ってしまっている、柔軟性を先人の智慧から学びたい。

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最終更新:7/20(土) 12:13
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