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銀河から追い出される星、火星の空を流れる「夜光雲」

7/20(土) 14:14配信

WIRED.jp

火星では探査機「キュリオシティ」のそばで寒さに震えような気分で、水氷の雲が流れる様子を観察することができる。この星は、かつて活動が活発だったことが知られており、まるで『スター・ウォーズ』の背景のような太陽系最大の火山や赤色粘土の崖がある。そして地震があることもわかっている。

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だが、この埃っぽい星は非常に静かに見える。寂しさを感じるほどにだ。キュリオシティなどの探査機が孤独に動き回って空を見上げている様子を想像すると、その思いはさらに強くなる。

次に地球近傍小惑星「ベンヌ(Bennu)」に向かおう。ここでは宇宙探査機「オシリス・レックス」が、この太古の岩からサンプルを採取する準備を進めている。かなり簡単な作業に思えるが、この任務は思わぬ困難にぶつかっている。

オシリス・レックスは、泥と小石を持ち帰るために小さな容器を搭載している。ところが、ベンヌの表面は岩だらけに見えるのだ。そこで米航空宇宙局(NASA)はどうしたかというと、一般の人々に協力を求めたのである。

世界中の人々が現在、ベンヌの表面の画像を調べ、岩を数え、サンプル採取に最適な場所を特定しようとしている。この作業に携わってくれているすべての人々に感謝したいところだ。

追い出される銀河

太陽や月、隣り合う惑星は気軽な隣人に思えるかもしれないが、宇宙は間違いなく気楽なピクニックの場ではない。もちろん、ガーデンパーティーの場でもない。星はときに、そのすみかである銀河から追い出されることがある。理由などない。ただ単に、間が悪い時に、間が悪い場所にいただけなのだ。

大質量星は最終的に超新星爆発を起こすが、そのときに中心核が圧縮されて中性子星が生まれる可能性がある。ただし、この圧縮が均一ではない場合に不均一な力が強くなりすぎ、爆発を起こした星の中心部だけでなく、近くの星も一緒に弾き飛ばしてしまう。

「騒々しい友人を連れてパーティー会場から去るように頼まれた客のようなものですね」と、マギル大学のジン・シャンユーは米航空宇宙局(NASA)に語っている。だとすれば、これはわたしたち全員が身近に感じられることだとも言えるだろう。

SHANNON STIRONE

最終更新:7/20(土) 14:14
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