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【海外ボクシング】ウィークエンド・プレビュー パッキャオ40歳の大勝負。中谷正義は強豪と激突

7/20(土) 8:18配信

ベースボール・マガジン社WEB

 今週、世界中がもっとも注目するカードと言ったら、キース・サーマン(アメリカ)とマニー・パッキャオ(フィリピン)の激突である。オッズはここにきて接近しているという情報もあるが、常識的に考えるなら攻めてよし、守ってよしのサーマン有利と見るのが妥当。ただ、40歳のパックマンがその前戦、エイドリアン・ブローナー戦で力強い復活を印象づけたのも確か。「あるいは……」の予感もプンプンと漂ってくる。また、日本のファンには東洋太平洋ライト級チャンピオンの中谷正義(井岡)が、強打で脚光を浴びる新鋭テオフィモ・ロペス(アメリカ)と対戦する一戦も気になって仕方ないはずだ。

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7月20日/MGMグランド(アメリカ・ネバダ州ラスベガス)

◆前半にペースを奪い取れば、パッキャオにもチャンスあり

★WBA世界ウェルター級王座統一戦12回戦
キース・サーマン(アメリカ)対マニー・パッキャオ(フィリピン)

サーマン:30歳/30戦29勝(22KO)1NC
パッキャオ:40歳/70戦61勝(39KO)7敗2分
※日本時間21日午前11時よりWOWOWで生中継

 パッキャオの奇跡を信じるファンが、その根拠にするのは長大なキャリア、圧倒的な戦歴、さらに最新の戦いぶりにある。ジェフ・ホーン(オーストラリア)に敗れて無冠となり、ルーカス・マティセ(アルゼンチン)になんと10年ぶりのストップ勝ちを収めて再びタイトルを取り戻したが、両試合とも内容的には大いに不満が残った。そこにはかつてのスピード感、動きの切れがまったくなかったのだ。ところが、今年1月のブローナー戦は、シャープな切り口で攻防を積み上げ、ブローナーに戦う形さえ与えなかった。パッキャオを支持する向きには、この一戦の出来があって雄弁に語っているのだ。

 では、サーマンはどうか。デビュー当初、バタバタと倒し続けた攻撃型から、間合いを取りながらタイムリーヒットを飛ばす技巧派へと変身した。それでもショーン・ポーター(アメリカ)戦のように危険を顧みない打ち合いにも応じて、どんな形でも戦えるインテリジェンスも感じさせてきた。ところが、肩の故障から2年近くもリングを留守にしてのカムバック戦は「?」がつく内容だった(1月、ホセシト・ロペスに判定勝ち)。28歳から29歳とピーク寸前の地固めをしなければならない時期のブランクが、サーマンの能力を半減させたという声も出ている。

 サーマンが一歩、間合いを遠く取り、パッキャオの出ばなを叩いていって大差判定勝ちという線が順当な見方。パッキャオは持ち前の鋭いステップインを駆使して、サーマンの思惑を崩したいが、以前の力をそこまで取り戻しているかと言えば、いささか疑問ではある。ただ、サーマンがエロール・スペンス・ジュニア(アメリカ)を筆頭に次なるスターウォーズに進みたいなら、無難な勝ち方では物足らない。パッキャオ側からすれば、そこにつけめがあるのかも。

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最終更新:7/20(土) 8:18
ベースボール・マガジン社WEB

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