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流行の「手足口病」、治癒しなくても通園可の理由【ぼくの小児クリニックにようこそ】

7/20(土) 6:40配信

オトナンサー

 今年は手足口病が大流行しています。千葉市の統計では、過去10年で最多とのことですが、皆さんの地域でも同様ではないでしょうか。

 6月から始まった流行は、まだ完全には収まっていません。今日も、手足口病の疑いがある1歳の保育園児がクリニックを受診しました。発疹が出ているので、医療機関を受診するように保育園から指示されたのだそうです。

原因ウイルスは腸内にいる

「先生、うちの子、膝にぶつぶつが出ているのですが、これって手足口病なんでしょうか」

「ちょっと待ってください。手のひらや、足の裏をよく見てみましょう。靴下を脱がせて。ほら、赤い発疹がいくつか出ていますね。膝の発疹も病気の一部です。おむつの中はどうですか」

「あ、お尻にぶつぶつがたくさんあるんです」

「よくあるパターンですね。口の中は…ああ、ちょっと上顎の粘膜が赤くなっていますね。典型的な手足口病です」

「じゃあ、保育園は登園停止でしょうか」

「それが違うんです。熱はありませんね? 元気ですね? 口の中を痛がって食事が取れないということはありませんね?」

「はい。大丈夫です」

「では、明日から行って大丈夫です。証明書を書きますね」

「じゃあ、うつらないんですね?」

 これは、必ず保護者の方から聞かれる質問です。手足口病はコクサッキーウイルスやエンテロウイルスによって発症します。エンテロとは、ラテン語で「腸」という意味。つまり、手足口病の原因ウイルスは手足にいるのではなく、腸の中にいるのです。お尻回りに発疹が出るのは、便の中にウイルスがいるからです。

 そして、手足口病はいったん発症すると、3週間程度にわたって便からウイルスが出るといわれています。つまり、3週間は他人に感染するということです。では、なぜ保育園に行ってもいいかというと、手足口病は「病気としては軽いもの」と考えられているからです。「他のお子さんにうつしてしまっても仕方のない病気」、そして、「3週間休むのは現実的ではない病気」と考えられているのです。

「ですから、私の書いた証明書には『保育園に行ってもいい』とは書いてありますが、『病気が治癒した』とは書いてありません。みんなでよく手洗いをして、ウイルスが広がらないようにすることが大事なんです」

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最終更新:7/20(土) 8:02
オトナンサー

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