ここから本文です

中古の一軒家150万円を買って、田舎暮らしを選んだ50代の選択

7/20(土) 8:55配信

週刊SPA!

 少子高齢化が進む昨今、長く働き続けることはもはや必然に。これからの時代、60歳以降の人生を確実に乗り切るうえで必要なものとは? サラリーマン生活の適切な終え方=「サラリーマンの終活」を考察する――。

憧れの田舎暮らしに向けて着実に地固め

 都市部で消耗する毎日からの脱却を念頭に置いた、サラリーマン終活戦略もある。食品メーカー勤務の天野智司さん(仮名・57歳)は、一昨年に北海道で中古の一軒家を購入。150万円と破格の安さだった。

「自分よりも年上の人が退職間際に慌てて転居先を探し始めて失敗するのを見ていたので、早くに決着をつけたいと思っていたんです。築35年以上でしたが安い割に状態がよかった。私はDIYが好きで、自分で手を加えられる家を探していて理想的な物件でした」

 現在は管理職で時間に余裕があるため、住まいのある大阪から2~3か月おきに訪問。コツコツとリフォームを続けているという。

「転勤族だったんですが、北海道には2度の赴任で8年住み、愛着がありました。雪国育ちの妻も『老後はこっちでのんびりしたいね』ととても乗り気でした」

 今の会社は定年延長すれば65歳まで働くことも可能だが、天野さんにその予定はないとのこと。

「転勤の連続でマイホームを持てなかったため、幸い蓄えには余裕があるんです。冬場の光熱費は多少かかりますが、トータルで見れば固定費も安く、これなら無理して長く働かなくても趣味で畑をやりながら余生を過ごせるかなと」

 もっとも、田舎暮らしは人間関係が濃密で、うまく馴染めずに失敗するケースもある。

「地域の集まりにも今から顔を出すようにしています。会社の余った販促グッズを渡したら喜ばれました。営業経験が長く、人付き合いは得意なんです(笑)」

 終の住み家探しもまた、早めの始動が成否を大きく左右しそうだ。

<取材・文/週刊SPA!編集部>
― 会社員人生の終活 ―

日刊SPA!

最終更新:7/20(土) 8:55
週刊SPA!

記事提供社からのご案内(外部サイト)

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事