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「京アニのおかげで生きてこられた」。放火殺人にファンの慟哭と哀悼

7/20(土) 8:54配信

週刊SPA!

「京アニのおかげで生きてこられた」という人は多いはず

 京アニは2011年に「KAエスマ文庫」を立ち上げてライトノベルを募集、原作まで自社で生み出していた。『中二病~』『ヴァイオレット~』は自社文庫からアニメ化された。

「たとえフィクションであっても、物語は見た人の原風景になった時点で生きる勇気になります。その一瞬は心に折り重なるように堆積して、やがて自分だけの信念となります。そこに年齢は関係ありません。私は京アニの作品から数多くの信念をもらいました。

 小説やマンガ、音楽、ゲーム、映画、人はみなカルチャーに勇気をもらい、自分だけの原風景を心に持っていると思います。『あの人のあの一言があったから、今日も生きていける』というのは決しておおげさではなく、京アニはそんな原風景となるシーンを数多く生み出してきた会社です。
 今回の事件で、そういった一瞬に触れられる機会が減ってしまう可能性を考えたとき、社会の底が割れてしまったような恐怖を感じます」

職人芸に「これぞ京アニ」と感激した

 週刊SPA!2011年12/6号は、SPA!として初めてのアニメ表紙。12月に公開された『映画けいおん!』とのコラボレーションである。

「アニメ表紙と付録ポスターを、京アニのアニメーターの方に描き下ろしてもらいました。映画制作がぎりぎりの進行だったにもかかわらず、優しい筆致でていねいに書き込まれた絵を見て、プロによる職人芸に感嘆しました。『これぞ京アニだ!』と感激したことは今でもはっきりと覚えています。

 今回、たくさんの優秀なアニメーターが亡くなったことで、アニメ界の損失は計り知れません。しかし、多くの若者がアニメに影響を受けて『働くなら京都アニメーション』だと思っているはずです。彼らの夢がかなうように個人的にも支援していきたいと思っています」

 19日に会見した同社の八田英明社長は、多数の死傷者に加え、社内にあった作画・資料・コンピュータなども「一切合切ダメ」になったと話した。膨大な損害だ。

「我々にいまできることは、京アニがかかわっている作品を見たり、買ったりして応援することだと思います。また、アニメイトが全国各店で、店頭募金を始めたそうです。
 いちファンとして感謝の言葉しかなく、亡くなったスタッフの方に心からお悔やみ申し上げます」

 今後も多くの京アニ作品が予定されている。劇場版だけでも、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 』(9月6日から2週間上映)、『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』(2020年1月10日公開)、「Free!」完全新作劇場版(2020年夏公開予定)…。
 今回の事件を受け、配給元・松竹では対応に追われており、「公開が決まり次第発表する」とコメントしている。

<文/日刊SPA!取材班>

日刊SPA!

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最終更新:7/20(土) 16:19
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