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夏休みにいきたい! 珠玉のマセラティ・コレクションを揃えるモデナのパニーニ・モーター・ミュージアムへ。

7/21(日) 8:10配信

GQ JAPAN

世界の名所を、クルマ好き男子がひとりで訪ね歩く旅。ちょっとマニアな視点で名所を切り取り、いつもの旅にクルマのエッセンスを加えたい人へ向けてレポート。第6回は充実したマセラティのコレクションを持つ私設ミュージアムをご紹介。

【写真を見る】マセラティ黄金時代の名車がズラリと並ぶ!

マセラティのミュージアムは農場にあった

ランボルギーニやフェラーリ、アルファロメオといったイタリアンブランドのミュージアムは有名だ。それらはメーカー本社のお膝元にあるのが通例だが、マセラティのミュージアムが意外なところにあるのをご存知だろうか。

正式名称は、「コレチオーネ・ウンベルト・パニーニ・モーター・ミュージアム」。このミュージアムは、モデナの中心部から南西およそ8km弱の田園地帯にある。ミュージアムの建物に通じる真っ直ぐな道の両沿道には、糸杉が一列に高く聳えているので、遠くからでも目印になるだろう。ただし、この糸杉の通りに入る正門までの道は、対向車とようやくすれ違えるほどの幅なので、注意が必要だ。また、レンガで作られた正門前の石畳には、マセラティの紋章ではなく乳牛が描かれているので、これも事前に情報として覚えておいたほうがいい。

等間隔に糸杉が天にそびえる直線路をクルマで走らせると、異国の地へ来たという実感が湧くだろう。牛舎を通り過ぎると、お目当てのミュージアムの建物が左手に見える。

このミュージアムには、いまは亡きウンベルト・パニーニ氏が集めたマセラティ・コレクションが展示されている。マセラティの経営が傾き、貴重なコレクションが国内外へ散逸しそうになった際に、パニーニ氏が私財を投じて集めたというコレクションだ。まずはミュージアムの内部をご紹介しよう。

ファンジオ・ファンからスーパーカー世代まで

パニーニ・モーター・ミュージアムの見どころは、マセラティ黄金時代の名車を一度に見渡せる点にある。ミュージアム1階に歴代マセラティが整然と並んでおり、2階にはコンセプトモデルやエンジン、チューブラフレームなどのほかにバイクも展示されている。

1階の中央部分は吹き抜けになっているので、2階から階下のマセラティを見下ろすことができるようになっている。

まず見ておくべき1台は、マセラティ250Fだ。1957年にファンジオがF1GPでチャンピオンを獲得したこのF1は、最初に写真に収めておきたい車両だ。これと同じく非常に貴重な個体であるヌヴォラーリの6C34も見逃してはならない。まさにマセラティの黄金時代を物語るこれらのレーシングカーは、ミュージアム内で圧倒的な存在感をもって輝いている。

このほか、マセラティ・ティーポ61DROGO、マセラティ・ティーポ63といった1960年前後の流線型をした過激なレーシングモデルや、マセラティA6GCS 53ベルリネッタ・ピニンファリーナといった美しい公道を走るモデルも必見だ。

マセラティに優雅なグラントゥーリズモのイメージを抱いている人は、A6G 54、3500GT、ミストラルといった名車のミントコンディションぶりから目が離せないかもしれない。また、スーパーカーブーム世代には、ボーラにメラクといったお約束の2台もしっかり展示されている。

さらにミュージアム内には、パニーニ氏がコレクションしていたアルファロメオやメルセデスなどの車両も展示されているほか、2階のクラシックバイク、そして屋外のトラクターのコレクションも見応え充分だ。トラクターコレクションは、モデナはそもそも農業地帯として栄え、後に世界に誇れる工業が発展したという歴史を忘れないためにウンベルト氏が特にこだわりをもって集めたという。

ミュージアムは私設ということもあり、事前にインターネットで予約しておいたほうが無難である。

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最終更新:7/21(日) 8:10
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