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まだ足りない!もっと頑張らないとどん底に落ちてしまう!資格マニアの沼

7/21(日) 14:00配信

Suits-woman.jp

どこにでもいる女性でも気が付くと、その世界の『沼』にハマってしまうケースを紹介する本シリーズ。今回の沼は、いつか夢に追いつくのではないかと思い資格ばかり取り続けてしまう資格マニアの沼です。

「今の日本の労働者は常に下りのエスカレーターに乗っているようです。努力してもまったく報われない。でも、立ち止まれば、気づいたらすぐエスカレーターの下の方にいるんですよ。私、必死で下がるエスカレーターの階段を駆け上がっています。」

そうやってため息をついたのは山地弘子さん(39歳)。きちっと髪を束ねて色味の抑えたワンピースを着ている姿は彼女のまじめな性格を物語っているようです。現在、弘子さんは地元の有名進学校で国語の非常勤講師を勤めています。5歳の息子さんがいるシングルマザーです。現在、30近くの資格を持っているということですが、大学で教鞭をとるという夢を抱いて、今も資格を取り続けているといいます。

大学院まで進学したのに希望の就職ができず、高校の非常勤講師へ

「本当は大学教授になりたかったんです。ですが、1度も大学で教鞭をとったことはありません。私が新卒の時は就職もよくなくて。だったら、大学院に行ってもっとキャリアを積んで、大学教授を目指したいって思ったんです。しかし実際、有名国立大学の大学院に入って意気揚々としていられたのは大学院時代だけでした。有名国立大に入って将来約束されたつもりでいたんですけどね。でも、世の中はそんなに甘くなかったです。大学って論文数が実績になり、評価されるので、論文を人一倍たくさん書いていたのですが……。私が専攻していた国文学は、私が大学院を卒業するころにはもう求人自体があまりなくて。それに、あったとしても私のような人が殺到するからなかなか選ばれません。文学部って当時はたくさんあったのに、今は多くの大学でかなり淘汰されちゃっていますからね」

弘子さんは、大学の求人はかなり厳しいと言います。

「最近、大学はどこも求人は専任講師は少なく非常勤講師ばかりで任期のあるものばかりなんです。これでは生活が安定しないですよね。しかもその非常勤講師の職でさえなかなか手に入れることはできません。応募する際の提出書類だって、大学となると履歴書だけでなく、業績や論文の提出までしなくてはなりません。その書類は書くだけでも一苦労だし、それぞれの形式に合わせて一つ一つ作成するんですよ。論文だって全部コピーして。郵送料だってけっこうかかります。なのに、受からない、でも、実績を上げるために論文は書き続けないとならないって……けっこう辛いです。」

そう言いながら苦笑いをした弘子さん。大学の求人の募集は国文学があれば、場所や条件にもこだわらずすべて応募したそうですが、いまだに何も実っていないそうです。そんな弘子さんが資格にこだわるようになったのは、今の仕事と別れた旦那さんとのことが関係するといいます。弘子さんが離婚を決意したのは、息子さんが1歳の時だったそうです。

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最終更新:7/21(日) 14:00
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