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労災、年金ナシ…それでもUberEatsで1日2万円を目指す理由

7/21(日) 6:01配信

現代ビジネス

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これまで、最新テクノロジーを利用した出前サービス「UberEats」の配達員による生の声をルポしてきた(第1回、第2回)。その就労形態には賛否両論が寄せられている。何が利点で、何が問題なのだろうか。
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話題の「UberEats」6ヵ月で200万円稼いでわかったこと

稼ぐことを目標にしてはいけない

 「UberEatsで1日に2万円稼いだ」。SNSなどでそうした書き込みを見かけることがあります。実際に可能かというと、率直に言えば「そういう日もある」というのが答えです。配達リクエストが少ない日はどれだけ長時間オンラインしても、2万円まで到達することはまずありえません。そして運転可能な時間は、安全上の理由から12時間というタイムリミットが設けられているため、ボーナスタイムを活用しない場合は厳しいでしょう。

 ただ前提として、UberEatsは配達業務をすることが目的だという意識は欠かせません。事故を起こさず、他者に迷惑をかけずに自分にも怪我や損失がなく、正確でスムーズな配達をするというのが基本です。「カネ儲け」の意識があるとどうしても自己中心的な運転やふるまいになりがちです。受け取りに行く店舗、道中の車や歩行者、配達先の建物の管理者やお客さまへの配慮を常に怠ってはいけません。安全のためや、配慮のために時間を割いたため、目標金額に届かなかったり、クエストを取り逃がすこともしばしばあるのです。その覚悟をしておくことが大事になります。

デメリットもある

 そして、UberEatsにはデメリットも多々あります。

 まず、完全歩合制のため収入が不安定であること。1件約300円~の歩合制で、時給換算で最低賃金を下回ることもよくあります。オンライン可能な時間帯や時期や曜日が閑散帯だという人の場合、儲からない仕事かもしれません。実際、本業としてやるならば儲かる時間帯を押さえる必要があり、実質的に束縛されることになります。正社員でもアルバイトでもなく、個人事業主という扱いであるため給与として支払われません。そのため年20万円を超える場合、確定申告が必要になります。そのための書類作成や経理業務の手間や時間も加わってきます。

 社会保障や福利厚生も皆無です。個人事業主となるので厚生年金がありません。そして当然、交通費支給や住居手当もありません。有給休暇もなければ昇給やボーナスもないのです。また、労災もなくケガや事故は自己責任です。自転車の場合、保険に自動的に加入されていますが、リクエストを受けてから配達完了するまでの時間までしか適応されません。そのうえ対人・対物の補償までと決められています。自己の怪我や入院などの費用はまったく補償されないのです。副業としてやるにはリスクが高いと言えます。

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最終更新:7/21(日) 6:01
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