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なぜ子どもはこんなにも「おばけ」が好きなのか

7/21(日) 6:30配信

東洋経済オンライン

 夏になると書店にはたくさんのおばけの絵本が並びます。子どもは本当におばけが大好きなんです。私がおばけの絵本をつくるようになったのも、息子がおばけに夢中だったからです。

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 息子が小さい頃、水木しげる先生の『ゲゲゲの鬼太郎』がテレビで放映されていました。番組が始まってしばらくすると、「ママ、ここにいてよ」と呼ばれます。「そんなに怖いんならテレビ見なきゃいいのに」って言っても、「ううん、見たいの」と。怖いけど、目が離せないんですね。私につかまりながらテレビを見ていました。

 だから私も、息子が喜んでくれるおばけを描きたかった。「ああ、こうやると子どもにおばけとわかるんだ」など、形を考えたりね。それに、あんまり怖すぎちゃいけませんからね。読んだ後に子どもがうなされるようではダメなんです。だから私は家族が死んでおばけになる、というお話は書きません。

 おばけはね、独立した生き物なんですよ。幽霊とは違うの。子どもはそのことがちゃんとわかっているから、「うちにおばけを飼っている」と思っているお子さんもいるくらい(笑)。

 そんな中でできたのが『ねないこだれだ』のおばけです。頭が丸くて、目と口が大きいおばけ。それからこのおばけは、今日に至るまで私のあらゆる本に登場しています。

 でも、せっかく息子と友達になれるおばけを描いたのに、息子は私の手作り絵本を読みながらも、私にしがみついていました(笑)。どんなに愛嬌のあるおばけでも、子どもにとってはドキドキする。それがおばけなんです。

■好きなものが同じなら、一緒に楽しめる

 私はスポーツには自信がありませんでしたから、もっぱら本で子どもと付き合いました。おばけの本もたくさん読みました。図書館に行って新しいおばけを見つけては、息子に教えたりしてね。

 私自身、昔から怖いお話に興味がありました。父の本棚にはたくさんの本が詰まっていて、その中には江戸川乱歩もあり、小さい頃からよく読んでいました。親の本棚は、子どもに影響を与えるものですね。

 それに、武井武雄先生のおばけも大好きです。今でも家には武井先生のおばけのポスターを貼っています。武井先生は、私が後に「弟子にしてください!」と直接頼んで、飛び込みで弟子入りした童画家の先生です。

 小さい頃、宝物にしていた絵本『おもちゃ箱』は、この武井先生の本なのです。お守りのねえやが古本屋で見つけてくれたこの本を、私はいつも父にせがんで読んでもらっていました。武井先生の童画を通じて、小さい頃からおばけになじんでいたのです。

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最終更新:7/21(日) 6:30
東洋経済オンライン

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