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定年前と再就職後で収入差は?シニア転職の実情

7/21(日) 8:53配信

週刊SPA!

いち早く「70歳まで働く」を実践する男たちの本音とは?

「70歳まで働く時代」を前に自ら率先して、働き続けることを選んだ人たちはいかにして現在の仕事をするに至ったのか。建築関連の仕事に従事してきた勝秀次郎さん(65歳)は同業種に絞って、63歳のときに就職活動を行ったという。

⇒【写真】それぞれの再就職先

「定年後に建築関連以外の仕事に就くことは考えていませんでした。再就職する会社を選ぶにあたり、特に重視したのは、雇用期間の長さ。現場の責任者も経験していたというキャリアが功を奏したのか、いくつかの会社に声をかけてもらえました。

 なかでも今の会社は、元気なうちは75歳まで働ける制度が魅力的だったんです。75歳で定年退職した先輩を見て、自分もまだまだやれると実感しました」

 現在は、新築マンションの建設現場で管理職を担当している勝さんだが、仕事の負担は40~50代の頃と大差ないという。

「現場では責任者なので、定時に帰れないことも珍しくありません。今のところまだ体力に不安はないですが、急にガクッと下がる可能性もありますからね。体力だけは落とさないように、週1回は近所の多摩川沿いを往復で14㎞ほど歩くようにしています」

取引先の社長直々のオファーを受けて決意

 全国の保育園や写真館に写真代行販売システムを提供している企業にシニア就職を果たした中尾達也さん(66歳)も、前出の勝さんと同じくこれまでのスキルを生かして再就職を決めた。だが、再就職先が決まる道程は大きく異なる。

「’17年8月からお世話になっている再就職先の会社は、前職のときから付き合いのあった取引先の一つでした。技術者として出入りしているときから、社長には『定年になったらウチの会社に来ませんか?』と誘われていたんです」

 定年を迎えても年金だけでは心もとないし、貯金もすぐに食いつぶしてしまうと考えていた中尾さんにとって、社長からの提案は、まさに渡りに船だった。

「ハローワークを覗いてみましたが、シニア向けの募集には心惹かれるものはなくて……。正直、65歳にもなって、知らない職場で新しい仕事をゼロからやるのはしんどい気持ちもありました。誘ってくれた社長には感謝しています」

 中尾さんの卓越したメンテナンス技術はもちろん、社員の要求に真摯に対応した日頃の行いの賜物だが、コミュニケーション能力の高さも採用の決め手になった。

「40歳まで自動車の教習所で働いていたおかげで、しゃべるのは得意なんです。年の離れた人と話すのも昔から慣れていたので、若い女性社員が中心のランチ会にも参加します。コミュニケーションさえ生まれれば、おのずといい人間関係が生まれ、自分を助けてくれることを若い方にもぜひ知ってもらいたいですね」

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最終更新:7/21(日) 8:53
週刊SPA!

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