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本当の“ステルス応援”は安倍氏でなく麻生氏、裏で菅氏人気

7/22(月) 16:00配信

NEWS ポストセブン

 参院選では自民党の応援弁士の“人気ランキング”に異変が起きた。「新元号『令和』を発表させてもらった」。菅義偉・官房長官が街頭演説でそう声を上げると、聴衆から大きな拍手が沸いた。

【写真】”ステルス”に徹した麻生太郎氏

 これまで地味な存在だった菅氏だが、新元号発表をきっかけに“令和おじさん”として人気急上昇し、応援要請が殺到。立憲民主党から出馬した元モーニング娘。の市井紗耶香氏の向こうを張る「選挙の顔」になった。選挙期間中は連日街頭演説に立ち、全国40近い都道府県を踏破した。

 弁士の人気ランキングでは、「3位の安倍首相、2位小泉進次郎氏を抑えて堂々トップに躍り出た」(自民党選対関係者)との見方もあった。

 人気の菅氏とは対照的に“応援に来てほしくない政治家”のトップは「老後資金2000万円不足」の金融庁報告書を受け取らないと拒否して顰蹙を買った麻生太郎・副総理である。

 麻生氏が選挙戦で回ったのは新潟、千葉、徳島、東京など麻生派候補の選挙区がほとんど。新潟では「忖度発言」(*注)で苦戦に追い込まれていた元秘書の塚田一郎候補、東京では親戚の武見敬三候補に張り付いた。

【*注/下関北九州道路の事業化調査をめぐり、国土交通副大臣(当時)の塚田一郎氏が安倍首相と麻生副総理の地元事業とした上で、「私が忖度した」と語った。後に発言を撤回し、副大臣を辞任した】

 応援のスタイルも対照的だった。自民党選対関係者が語る。

「菅さんは街頭演説で多くの聴衆を集めたが、麻生さんの場合はほとんどが“ハコ”と呼ばれる市民ホールなどの会場に自民党支持者を集めて行なう個人演説会でした。街頭と違って反対派は来ないからヤジは飛ばない。麻生派の候補者としては親分を呼ばないわけにもいかないが、街頭に立たせたら失言で票を減らすかもしれないから配慮したんでしょう。事前に応援日程を公表しなかった安倍総理がステルス戦術と批判されたが、総理はちゃんと街頭に立った。本当のステルス応援に徹していたのは麻生さんです」

 金融庁報告書を国民の目から隠した結果、選挙戦で街頭に立てなくなったのだから“恥の上塗り”とはこのことだろう。

※週刊ポスト2019年8月2日号

最終更新:7/22(月) 16:00
NEWS ポストセブン

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