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生まれ変わった福井ユナイテッド。磐田を迎えて親善試合開催の意義

7/22(月) 11:09配信

footballista

福井からJを目指す「ユナイテッド」

 7月14日、福井県からJリーグを目指す「福井ユナイテッドFC」が、J1のジュビロ磐田を迎えて、親善試合「ハピネスマッチFUKUI」を開催した。

 福井ユナイテッドは現在、北信越リーグに所属している。前身のサウルコス福井を運営していた「福井にJリーグチームをつくる会」の経営難による解散後に、運営を引き継ぐために作られたクラブだ。その際に、ユニフォームカラーを緑から、日本海をイメージする青に変更。エンブレムは一般公募により、「f」と「井」をイメージしたシンプルでスタイリッシュなデザインを採用。ロゴの形が福井県の形に似せてあり、団結を意味する「ユナイテッド」の名の通り、“オール福井”の団結を表現している。

 対戦相手のジュビロ磐田は前日に主力メンバーがJ1の公式戦を行ったため、この日は控えメンバーが中心だったが、元日本代表FW大久保嘉人、ウズベキスタン代表MFムサエフなど経験豊富な選手が出場した。序盤に固さが見られた福井ユナイテッドは、16分に大久保嘉人にゴールを決められて先制を許す。その後も控えメンバー中心ながらJ1を戦う磐田に押され気味だったが、30分以降になると慣れてきた福井が試合を優勢に進め、36分にコーナーキックからキャプテンのDF橋本真人が同点ゴールを決めると、38分にはDF木村健佑のパスから、サイドバックの木村魁斗が逆転ゴール。41分にはカウンターからMF石塚功志も加点。後半はメンバーを大きく入れ替えた磐田にペースを握られるも、守備陣が粘り、後半はスコアレスで終了。試合は福井ユナイテッドが3-1でジュビロ磐田に勝利した。

 会場には2,712人と、J3の平均を上回る来場者数を記録した。試合前は大久保を始めJ1の選手への歓声も多かったが、福井のチャンスには会場が大きく沸き上がり、自然に福井ユナイテッドを応援する空気になった。相手がJ1ということもあり、普段は500人程度だという観客数の5倍に上る観客が訪れたが、やはり地元チームのひとつひとつのプレーには心が動かされていた様子だった。

 試合終了後にはゴール裏からメインスタンドまで観客とのハイタッチが行われ、多くの子供たちが選手と触れ合っていた。多くの地方ではJリーグクラブが存在しなかった90年代は、公式戦の地方開催がJリーグを味わう貴重な機会だったが、地方開催が希少になった現在では、こうした親善試合はJリーグの体感と、地元クラブの認知の意味で、取り組みの重要さを感じさせられる。

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最終更新:7/22(月) 11:09
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