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イマドキ離婚の3つの形「“疑惑”だけで決断」「10年かけて準備」「憎む前に別れる」

7/22(月) 8:00配信

週刊女性PRIME

10年の歳月をかけての「計画離婚」

 結婚したときは「いい人」だったのに、子どもができるたびに家庭を顧みなくなっていった夫。

 そんな夫に絶望したシズカさん(50)だが、当時(31)は専業主婦。離婚したら生活できない。それでも、このまま夫に好き放題されるのは悔しい。そこで彼女が考えたのは「10年計画離婚」だ。とにかく経済力をつけ、離婚後の生活を安定させるための10年間だ。

 まず、4歳と2歳の子どもたちを保育園に預けて、近所のスーパーで働き始めた。独身時代は大手企業で人材教育の仕事をしていたが、しばらく離れていたので元の会社には復帰できない。とりあえずはそのスーパーで社会復帰を試みた。だが、見る人は見ている。彼女の陰ひなたなく働く姿に、昼食を買いに訪れていた近くの会社幹部が目をつけた。

「うちの会社にスカウトしたいと言ってもらって。契約社員として雇ってくれました。1年後には正社員に。人事関係の仕事でしたから、かつての経験も生き、いろいろ勉強もさせてもらいました」

 彼女自身も自腹を切って人材教育のセミナーに通い、勉強を重ねた。そのときの講師の考え方に感化され、自分から弟子入りを希望したという。

「弟子なんてとっていないと言われましたが(笑)、その先生のところへ通って、お話を聞かせてもらうようになったんです」

 仕事に家事に育児に勉強。30代は本当に身体も脳もフル活動だったと振り返る。同時に生活費を節約し、必死でお金も貯めた。そしてついに40歳のとき、中途採用の募集をしていた大手企業に正社員として入社した。

「1年間しっかり働いてメドが立ったので、ついに夫に離婚届をつきつけました。あの瞬間、本当に気持ちがよかった。10年間、夫とはつかず離れずの関係でしたが、その間も浮気しているのはわかっていたし、ボーナスだって半分は好きなように使っていたし。それでも我慢していたのは自分の経済的安定を確保するため。離婚したら、きっと1銭も出さないだろうと思っていたから」

 離婚届をつきつけられた夫はうろたえた。妻が働き始めたのは知っていたが、まさか離婚まで考えているとは思っていなかったのだろう。男の考えはいつも甘いのだ。

 その後、彼女は今までのことを全部さらして裁判にしてもいいと夫を脅した。

「住んでいるマンションのローン、月々の養育費を払うことを条件に追い出しました。養育費はむずかしいだろうなと思っていたけど案の定、すぐに滞りました」

 子どもたちは14歳と12歳。家族3人の生活になった。彼女はひとり暮らしをしていた実母に助けを求めた。

「母が家を処分して同居してくれることになって。そのお金もあったので、もう夫には養育費の請求はやめました。気分が悪いだけなので」

 以来10年、彼女は必死で働いてきた。残業も出張もこなした。上の娘がそんな母親に反発した時期もある。

「思いあまって元夫に娘が連絡したことがあるらしいんです。父親が恋しかったのかもしれない。そうしたら元夫は『オレ、もう関係ないし』と言ったんですって。それを聞いて娘は、『おかあさんはどんなに忙しくても、私に冷たくしたことはない』と思ったそうです。それから娘は変わりましたね。今は大学を出て、自分の好きな道へと歩き出しました」

 息子は現在、専門学校を出て、これまた好きな料理人の道へ。

「子どもたちには寂しい思いをさせたかもしれないけど、ほかに選択肢はなかった。あのまま我慢して結婚生活を続けていたら、今ごろ私が壊れていたと思います」

 我慢のかわりに努力をした。それが今の平穏な生活に結びついている。

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最終更新:7/22(月) 8:00
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