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妻の「連れ子」と養子縁組したものの…相続させたくない!

7/22(月) 9:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

結婚、離婚、親子、養子、扶養など、個人と家族に関する法律を対象とする「家族法」。私たちの日常生活と密接に関係した法律であり、その理解は欠かせません。本連載では、書籍『知って役立つ! 家族の法律――相続・遺言・親子関係・成年後見』(クリエイツかもがわ)より一部を抜粋し、結婚・離婚と親子関係にまつわる法律をわかりやすく解説します。

離婚した妻の子(養子)に相続させたくない

●妻の連れ子と養子縁組した

池田洋一さんは吉田悦子さんと結婚するとき、悦子さんの元夫との子、三郎さん、康弘さんと養子縁組しました。戸籍は筆頭者:池田洋一、配偶者:悦子、養子:三郎、養子:康弘です。洋一さんと悦子さんの間に子はありません。その後洋一・悦子夫妻は離婚し5年経ちましたが、養子縁組はそのままです。

●養子に相続させたくない

池田洋一さんは養子たちに自分の財産を相続させたくないのですがどんな方法があるでしょうか。

●離縁

最も単純明快なのは「離縁」することです。そうすると次の「遺言」のような問題は発生しません。

●遺言を書く

離縁はしないが相続させたくないという場合は、「遺言」を書きます。遺言を書かないと、洋一さんの財産は2人の養子が相続します。

洋一さんは高齢の母親の生活を考え、母親に財産を譲りたいと考えています。「母にすべての財産を遺贈する」という遺言を書けばよいでしょう。ただし、民法には「遺留分」という制度があります。

●遺留分

遺留分については、2人の養子は遺言によって相続できない場合でも、遺留分として遺産をもらえる権利があります。今回の場合、遺留分は法定相続分の2分の1となります。養子2人が本来は法定相続分として2分の1ずつもらえたはずなので、その半分の4分の1ずつとなります。

ただし、遺留分は「権利」ですから、請求しないと自動的にはもらえません。この請求のことを「遺留分減殺請求」と言います。

●母が先に亡くなったら

洋一さんより先に母親が亡くなった場合「遺言」は効力を失います(民法994条1項)。洋一さんは母が先に亡くなった場合は財産を妹の有可里さんに譲りたいと考えています。その場合は「遺言」に、母が死亡しているときは、妹の有可里さんに遺産を譲る旨を書いておけば安心です(民法995条ただし書)。なお、洋一さんと有可里さんは二人兄弟とします。

●母が相続した後で亡くなったら

洋一さんが亡くなり、母親が相続した後に亡くなった場合は、母の遺産は子である有可里さんと、孫にあたる三郎さんと康弘さんが洋一さんに代わって代襲相続します。それを避けたければ、母親にも「遺言」を書いてもらう必要があります。

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最終更新:7/22(月) 9:00
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