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2019年6月のバイオ医薬品市場

7/22(月) 13:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

ピクテ投信投資顧問株式会社が、日々のマーケット情報を分析・解説します。※本連載は、ピクテ投信投資顧問株式会社が提供するマーケット情報を転載したものです。

バイオ医薬品関連企業の株価動向

6月のナスダック・バイオテック指数(ドルベース、配当含まず)は上昇しました。

米連邦準備制度理事会(FRB)が景気減速に備えて金融緩和に転じる可能性が高まったとの観測や、米中間の貿易協議が合意に達するのではとの楽観論が再燃したことから、市場はリスク選好の展開となり、世界の株式市場は堅調に推移しました。6月には主要な学会が開催され、バイオ医薬品および生物医学分野でイノベーションが相次ぐ状況が示唆されましたが、とりわけ注目されたのががん学会の中では最大規模の米国がん治療学会議(ASCO)でした。複数の医薬品企業が先行きを期待させる治験結果を発表する中、アムジェン(米国)の精密医療(プレシジョン・メディシン)で使用されるKRAS阻害剤AMG510の良好な治験結果が注目されました。

精密医療分野では、年初来のバイオ医薬品セクターにおける買収の中では2番目の大型案件となったファイザー(米国)によるアレイ・バイオファーマ(米国)の買収(同:約110億ドル)も注目されました。アムジェンと同じく、KRAS阻害剤を開発中のブループリント・メディシンズ(米国)やミラティ・セラピューティクス(米国)も連れ高となりました。

株価が上昇した銘柄としては、ファイザーによる買収が発表されたアレイ・バイオファーマが挙げられます。また同社と競合するブループリント・メディシンズとミラティ・セラピューティクスも株価が大きく上昇しました。

ハロザイム・セラピューティクス(米国)は、同社の独自技術が注目され株価が上昇しました。サレプタ・セラピューティックス(米国)は、デュシェンヌ型筋ジストロフィー治療薬で競合するファイザーが発表した治験結果が、サレプタ・セラピューティックスが昨秋発表した治験結果ほどの薬効や安全性が認められなかったため、上昇しました。

株価が下落した銘柄としては、バイオヘブン・ファーマシューティカル(米国)が挙げられます。増資を行った後、近日中の買収はないとの見方が強まりました。エアリー・ファーマシューティカルズ(米国)は、発売後まもない緑内障治療薬の売上の失速が懸念されました。

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最終更新:7/22(月) 15:09
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