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小野健斗が舞台を通じて感じたLGBTへの思い「積極的に発信していくのは大切なこと!」<Interview>

7/22(月) 17:00配信

ザテレビジョン

『タッチ』の上杉達也役などで知られる声優・三ツ矢雄二が立ち上げた LGBT THEATERの第一弾作品「MOTHERS AND SONS ~母と息子~」がいよいよ上演を迎える。原作は第 68 回トニー賞戯曲賞ノミネート作品でもある「MOTHERS AND SONS」で、キャルとウィルという同性婚カップルとその子供であるバド、さらに彼らと対立するキャサリンの4人が織りなす、ニューヨークのLGBTシーンをダイレクトに感じられる舞台だ。

【写真を見る】放送中の日本テレビ系プラチナイト木曜ドラマF『わたし旦那をシェアしてた』にもレギュラー出演中の小野健斗

 聡明で優しい青年・ウィル役を演じるのは、現在放送中の日本テレビ系プラチナイト木曜ドラマF『わたし旦那をシェアしてた』にてレギュラー出演中の若手のホープ小野健斗。本作で改めて知ったLGBTの世界、ストーリーの魅力について伺った。

ーーLGBTをテーマとした戯曲ですが、最初に触れた感想はいかがでしたか?

「LGBT」というのは、もちろん言葉としては知っていたんですが、しっかりとは分かっていませんでした。ただ去年ハワイに行った際、偶然なんですけどLGBTの大パレードを見かけて、それがすごく印象深かったんですね。そしたらその直後にこの作品のお話をいただいたので、不思議な縁のようなものを感じました。それもあって、これを機にちゃんとLGBTを理解をしようと、自分でもいろいろと調べていきました。

ーーLGBTについて、改めて感じたことはありましたか?

分かったことは、本当に普通の人たちなんだということ。僕たちが異性に恋をして結婚をして家庭を持ちたいと思うように、ただ普通の生活を送りたいだけ。でも社会制度や偏見だったりで、なかなか思うようにならない環境があって。そんななかで、三ツ矢さんが LGBT THEATERを立ち上げられたことはとても意味のあることだと思いますし、僕自身も積極的に発信していきたいと思うようになりました。マイノリティ側の発言はすぐに叩かれたりしがちな現代ですけど、それでも発信していくことはとても大切なことだと思うんです。あ、でもできれば叩かないで欲しいですけど(笑)。

■ 原作の素晴らしさを実感しています!

ーー物語の舞台はニューヨークで、登場人物は全員アメリカ人です。セリフの掛け合いも日本の戯曲とはかなり雰囲気が違いますね。

そうなんですよ。僕は海外の戯曲は初体験なので、すごく新鮮な経験でした。アメリカ人特有の言い回しや価値観、ジョークが散りばめられているので、最初に台本を読んだときはセリフの意味が分からないことも多かったんです。でもそういう疑問をひとつひとつ調べて納得していくと、驚くほどスッと入ってくるようになって、改めて原作の素晴らしさを実感しています。

ーー大塚明夫さん、原田美枝子さんという大先輩との共演はいかがですか?

大塚さんはウィルのパートナー役なんですが、とても包容力のある方で、安心してぶつかっていけるのが嬉しいです。男性カップルを演じる抵抗だったり難しさなどをまったく感じないでお芝居ができているのは、大塚さんの存在が大きいなと思います。一方、原田さん演じるキャサリンはかなり皮肉たっぷりに敵意をむき出しにしてくる人物で、原田さんの圧のあるお芝居には毎回びっくりしています。

ーーウィル&キャルVSキャサリンという構図ですね。

そうです。でもウィルもキャルもすごいのが、キャサリンの皮肉に対して決して激昂せず、優しく冷静に対処するんです。でももちろん心の中はけっして穏やかではない。だから表向きはジョークも交えた楽しげな会話が繰り広げられつつ、その裏ではじつはバチバチに喧嘩しているんです。その独特の雰囲気は、日本の戯曲にはなかなかない本作の大きな魅力なのかなと感じています。

ーーちなみにウィルと小野さんに共通点はありますか?

うーん、あんまりないんですけど、でもあえて言えば「優しい」ところですかね。僕もほとんど怒らないタイプですから。でもそれって、余計な感情に振り回されて自分を苦しめたくないというか、怒ることに使うエネルギーがあればほかに使いたいというか。自分に神経質な部分があることを自覚しているからこそ、意識的にイライラしないようにしているのかもしれませんね。

ーーなるほど。では最後に、改めて本作の魅力を教えてください。

アメリカならではのセリフ回しはもちろん、とにかくめちゃめちゃストーリーがいいと思います。LBGTの当事者もそうでない人も、世代を問わず感動できる作品になっているので、ぜひ多くの方に楽しんでいただきたいです。

(ザテレビジョン・取材・文=岡本大介)

最終更新:7/22(月) 17:00
ザテレビジョン

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