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「動画広告」のシェア獲得を狙う、 Facebook の戦略と現状

7/23(火) 16:51配信

DIGIDAY[日本版]

テレビやデジタル動画の広告に資金を導入する企業たちから、Facebookはより多くの動画広告コミットメントを得ようとしている。従来はテレビ広告に注がれていた広告主予算から、すでに収益を奪いつつある。しかし全体的には、来年のアップフロント・マーケットプレイス(広告の先行販売)で、さらなる広告収入を得るために何をするべきかを学ぶ1年となっていると、エージェンシー・エグゼクティブたちは言う。

「我々の広告主たちは、テストと学習の機会としてこれを捉えている。最初の1年に思いっきりはまってしまうようなことはしたくない。もしもうまくいかなかった場合を考えて、だ。しかし彼らは広告の先行販売に対する試みを開始していることが確実であり、今後どうなるかが期待される」と、エグゼクティブのひとりは語った。

Facebook Watch(ウォッチ)における動画サービスのための、広告先行販売契約を求めて、Facebookは2019年のはじめから、広告主やエージェンシーに売り込みをかけている。彼らの先行販売プログラムはショーケース(Showcase)と呼ばれている。このプログラムにはFacebook Watchのトップ・チャンネルにおけるインストリーム・リザーブ(In-Stream Reserve)在庫を含んでおり、コンテンツのカテゴリーに合わせたオプションや、個別の番組をスポンサーするオプションも提供されている。

広告主やエージェンシーたちに、Facebookの動画プラットフォームに慣れ親しんでもらい、その広告プロダクトに対するフィードバックを受け取るためのチャンスとして、Facebookの広告先行販売マーケット参加の1年目は機能しているようだ。テレビ市場とデジタル動画市場が今後も融合していくなかで、Facebookがより大きなシェアを得るための基盤となっていくように見える。「広告先行販売に関して言えば、私はどちらかというとテスト期間であると考えている。来年こそがより大きな年となる、という我々の展望と一致する」と、Facebookのアメリカ・エージェンシー・セールス部門の責任者であるエリック・ガイズラー氏は語る。

しかし、広告主に対してFacebookが大きな躍進の年を掲げるためには、まず彼らの動画プラットフォームがオーディエンスにヒットしていることを証明する必要がある。Watchの動画に1日少なくとも1分は費やしているユーザーが1億4000万人も存在し、これらのデイリーオーディエンスにおける1日の平均視聴時間は26分となっていると、Facebookは6月に発表した。彼らは特に、エピソード形式の番組に対してスポンサーを獲得し、先行販売によって予算を確保しようとしているが、上記のような数字がエピソード形式の番組でも有効であると示すことができれば、Facebookにとっては大きな助けとなるだろう。

「コンテンツとエンゲージメントをしたいというユーザーの願望を実際に見ることができるのか。その場合、(スポンサー)コミットメントの観点からは、この種類の在庫に対する考え方が変わるだろう」と、もうひとりのエージェンシー・エグゼクティブは述べた。

それまでのあいだ、Facebookは彼らの動画プラットフォームに対する広告バイヤーの認知に取り組む必要が出てくるだろう。Watchに対するFacebookの番組編成戦略は、開始時点では短い形式の番組編成を中心にしていたが、それ以降戦略は常に変化をしてきている。WatchだけでなくFacebook全体における動画の歴史を踏まえて、エージェンシー・エグゼクティブたちはいまでも、Facebookにおける動画は短く、ニュースフィードをスマートフォンでスクロールするユーザーの注意を引きつけようとする種類のものだ、と認識している。コネクテッドTV上で、オーディエンスが椅子に座ってしっかりと見るようなエピソード形式の番組という認識ではない。「プレミアム分野、長編ジャンル、というような分野だとは、我々は捉えていない」と、また別のエージェンシー・エグゼクティブは、Watchについて感想を述べた。

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最終更新:7/23(火) 16:51
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