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大谷翔平はエンゼルスをポストシーズン進出へ導けるか。故障乗り越え最強打線へ、トラウトの調子も大谷次第

7/23(火) 12:47配信

ベースボールチャンネル

 ロサンゼルス・エンゼルスが21日(日本時間22日)、シアトル・マリナーズ相手に連勝し、7連敗中のテキサス・レンジャーズを抜いてアメリカン・リーグ西地区3位に浮上した。ワイルドカード圏内までは5.5ゲームとポストシーズン進出争いに食らいついている。全4回にわたってチーム状況を分析してきた本企画の最終回は、野手陣だ。

【動画】トラウト敬遠後、大谷が押し出し選び、雄叫び&気迫のバット投げ

負傷者続出の前半戦

 右肘靭帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)の影響で出遅れた大谷翔平選手と、開幕直前に右足親指を負傷したジャスティン・アップトン外野手。2人の主軸打者を欠いて臨んだシーズン序盤だった。さらに、大谷の復帰後まもなく、攻守の要アンドレトン・シモンズ内野手が左足首捻挫で離脱。同日、大谷もスイング時、右手薬指に速球を受けるなど、チームは満身創痍の状態となっていた。

 それでも大谷の復帰後はチームの状態も上向いていく。6月下旬には、開幕当初予定していたメンバーが続々と復帰。マイク・トラウト外野手が「オープニングデーに期待していたラインアップを組むことができる」と喜びの声を漏らした。

 だが、その喜びもつかの間、7月に入ると、オールスターにも選出されていたトミー・ラステラ内野手が自打球を受け右足を骨折。また、7月7日(同8日)には、ヒューストン・アストロズ戦でのコリジョンプレーによって、今季正捕手としてチームを支えてきたジョナサン・ルクロイ捕手が脳震とうと鼻の骨折で、負傷者リスト(IL)入りとなった。

 ルクロイは、早ければ8月中、ラステラの復帰は9月以降となる。

主力離脱期間を支えた選手たち

 前半の戦いを支えたのが、大黒柱トラウトと、今季新加入し1番打者に定着したラステラだった。特にラステラは、昨季は主に代打と守備のユーティリティ性を買われての出場だったが、エンゼルスに移籍以降長打力が開花。4月はチームトップの7本塁打をマークした。

 また、アップトンが出遅れたことで急遽獲得されたブライアン・グッドウィン外野手の活躍も大きい。今季自身最多となる81試合に出場し、打率.282、8本塁打、27打点をマーク。16二塁打はチーム3位タイの数字で、1位トラウト(21本)、2位デビッド・フレッチャー内野手(20本)、3位タイのコール・カルフーン外野手がそれぞれ94、5試合の出場で100打席ほど多いことからも、その広角に打つ能力の高さが見て取れる。

 フレッチャーは、メジャー2年目ながら、打線のどこに入れても機能する粘り強さと出塁率の高さで大きく貢献。二塁、三塁、遊撃、さらには外野とどこでも守れる献身性は、シモンズ離脱のときにも流動的な起用を可能にした。カルフーンはチーム最多の95試合に出場し、トラウトに次ぐ21本塁打をマーク。守りでも、華麗なダイビングキャッチや、強肩ぶりで、チームのピンチを幾度となく救ってきた。

 39歳のアルバート・プホルス内野手もまだまだ健在で、休養を挟みながらも15本塁打、58打点の活躍。通算2000打点やエンゼルスでの200号、8年ぶりの古巣本拠地で本塁打を放つなど、レジェンドならではのシーンを生み出し、チームの士気を高めている。22歳の新人ルイス・レンヒーフォ内野手の奮闘ぶりも光る。高い打力と守備力で二塁のレギュラーを奪取。ラステラ離脱後も得点力を大きく落とさなかったのは、レンヒーフォの存在が大きい。

 離脱者がでたところで新戦力が大きく育つのは、強いチームとなるプロセスの一つだ。今季、リーグ最高の勝率を誇るニューヨーク・ヤンキースでも、前半戦に主力を欠いた中で上位をキープしていたことにより、チームの基盤が強固となり、いまの独走がある。エンゼルスにとっても、レンヒーフォらの台頭は今季だけにとどまらず、来季以降にも強い力となる。

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最終更新:7/23(火) 13:17
ベースボールチャンネル

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