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「『壁』の正体と日本の進化」前編 U-20日本代表リポート/ U-20ワールドカップ

7/23(火) 17:29配信

ベースボール・マガジン社WEB

5月23日から6月15日まで行なわれた『FIFA U-20ワールドカップ』はウクライナの初優勝で幕を閉じた。その中、厳しいグループを勝ち抜きながらベスト16 で敗退したU-20日本代表。果たして、チームはどのような状況にあったのか? 現地取材した記者がリポート。ここでは、その前編をお送りする。

「『壁』の正体と日本の進化」後編

負傷者続出の理由

 日本にとって通算10度目の出場となったU-20ワールドカップは2大会連続のベスト16という結末だった。過去を振り返れば、2017年のU-20ワールドカップとU-17ワールドカップ、そして18年のロシア・ワールドカップでも日本はベスト16で大会を去っている。

「そこに壁がある」と言っていたのは前回のU-20ワールドカップで日本代表を率い、今大会の内山篤・団長と17年のU-17ワールドカップにも出場しているDF菅原由勢の2人である。もちろん、大会ごとに異なる部分も多いのだが、「壁」について「共通する要素」もあると感じている。あらためて共通要素を考えてみたい。

 南米王者であるエクアドル、この年代の大会で安定した成績を残し続けているメキシコ、そしてヨーロッパの伝統国であるイタリアが同居するグループは決して楽なものではなかった。それは、エクアドルとイタリアの両国がベスト4に入ったことからも分かる。それでも、グループステージの3試合を日本は順調に乗り切り、グループ2位の座を確保した。

 まずは、各試合を振り返ろう。

 エクアドルとの初戦の前半は「ひどい試合をしてしまった」という声が選手から漏れるほどの内容だったが、これは世界大会の初戦が醸し出す独特の緊張感が多分に影響したからだろう。影山雅永・監督は「自分がエクアドルの脅威を言いすぎたのかもしれない」と反省していたが、選手たちの戦いぶりは「腰が引けていた」と言われても仕方のないものだった。リスクを避けたロングボール攻撃を繰り返し、ボールの落ち着きどころを欠いた。

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最終更新:7/23(火) 17:29
ベースボール・マガジン社WEB

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