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西川遥輝や中田翔、大田泰示も!舞台裏で見せる子供への優しさ。

7/23(火) 11:41配信

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 無邪気すぎる構図、タッチが、力強く胸を打つ。心に響き、染み渡る。色鉛筆や絵筆に込めたほんのりとした温かさは、選手を突き動かすのである。

【秘蔵写真】ヤンチャそうな中田翔&森友哉に平田良介、めっちゃ線が細い浅村や根尾、藤浪、藤原の大阪桐蔭時代。

 7月19日からの千葉ロッテマリーンズ戦で、いつもとは違う光景を目にした観客の方々も多かっただろう。

 この札幌ドームでの3連戦で初戦、2戦目と連勝した。勝利時のヒーローインタビュー後の恒例が、各選手らのサインボールのスタンドへの投げ込みである。

 遠めから目視での確認は難しいが、白地がベースのTシャツを着用している選手を何人か、目にしただろう。通常は契約メーカーなどのウエアを着用していることが多いが、この2試合はいつもとは光景が違った。

 胸元のデザインは、それぞれ異なる。その選手ごとのオリジナルの絵柄である。

選手が“お絵かきTシャツ”を着用。

 1年に1度、今年で2年目を迎えたチーム内で人気を博している企画に起因している。

 「キッズお絵かきコンテスト!」

 そのタイトル通り、小学生以下の子供たちから「お絵かき」を募集し、入選作品を決めるというイベントである。昨年は上沢直之選手と近藤健介選手の幼少時を描いたシュールな作品が話題になったのは、熱心なファンの方々には説明不要だろう。

 今年は入選して、日の目を見た作品とは別に、担当する球団職員が粋な計らいをした。この3連戦の初戦で、各選手をモチーフにした傑作をチョイスし、それをTシャツにプリントして当該選手にプレゼント。何人もの選手が、そのTシャツを着用して、勝利後のサインボールの投げ込みを行っていたのである。

西川にその真意を聞いてみると。

 選手たちがわざわざ着替えたのは、自発的な行動だった。

 球団、職員からの働きかけは一切なし。洗練されたデザインのメーカーのTシャツではなく、子供たちが一生懸命に描いた「お絵かき」をわざわざ選び、試合後のグラウンドへと飛び出していったのである。

 無粋で野暮だが、その1人の西川遥輝選手に真意を聞いてみた。

 「子供が描いてくれたから。普通のTシャツを着るくらいだったら、こっちをと思って。(作者の子供への)思いがなかったら、着ないです」

 もしかしたら球場、またテレビなどで観戦、応援してくれているかもしれない、その子供への思い。直接、感謝の思いを伝える機会はないだろうが、着用することで届けたいメッセージが秘められているのである。そう推察をする。

 日ごろから、子供たちへの対応の温かさは群を抜く1人。話しかける時は目線を合わせ、さりげなくスキンシップをとる。そんなコミュニケーションの取り方にも、子供への秘めた思いが分かる。

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最終更新:7/23(火) 11:41
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