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来年から10モデル以上を発売! トヨタ・寺師副社長、「EVを日本でどう売るか?」を語る

7/23(火) 6:20配信

週プレNEWS

6月7日、都内で「~トヨタのチャレンジ~EVの普及を目指して」と題された記者会見が開催され、来年からのピュアEVの販売が宣言された。その全貌に迫るべく、自動車ジャーナリストの小沢コージがトヨタの副社長・寺師茂樹(てらし・しげき)氏を直撃した!

【写真】2人乗りコンパクトEV

■EV嫌いのトヨタがいきなり攻めモード!
──いきなり超本気ですね! 来年、日本で超小型EV(電気自動車)を発売すると。しかもEV専用プラットフォームのe-TNGA(イー・トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)まで造ってあり、10車種以上をグローバル展開すると。

ハイブリッドばかりで本格EVを造ってこなかったことに対し、やっぱし焦ってきたということですか?

寺師 正確には違います。私自身、アメリカでテスラとRAV4EVを開発してEVの良さはわかっていました。でも昨年、次世代モビリティ「e-Palette」を出しても、アレをトヨタのEVと思ってない人がとても多くて、もう説明するしかないなと。

──ズバリ電動化計画を5年前倒しした理由は? 世界的なEVブームに乗った?

寺師 前倒しの理由はEVがブームだからではなく、「CASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)」技術の進化によりビジネスチャンスが一気に広がったことが挙げられます。また、競業プレイヤーもGoogleやAppleなどIT系に代わり、もはや競技が変わってしまったこともあります。

──なるほど。それにしてもe-TNGAには驚きました。共有プラットフォームで大小EVを造るのはもちろん、取り急ぎミディアムSUVをスバルと共同開発すると。

ただ、トヨタは2年前にマツダと「EV C.A.スピリット」という会社をつくり、その後、ダイハツや日野自動車も巻き込んだニッポン連合を構築している。てっきり、このままEV C.A.スピリットとEVの開発をやり続けると思っていましたが。

寺師 もちろん、基盤技術はEV C.A.スピリットから供給されますし、スゴく勉強になっています。ただ、差し当たりマツダさんは独自開発を進められていますので。

──なるほど。ところで全体的に言えることですが、ピュアEVの根本的な電池問題は変わっていません。重くて価格が高く航続距離も基本短い。それがピュアEVです。

寺師 まぁ、だいぶ良くなってると思いますよ。電池メーカーもものすごく頑張って、電池の価格も下がっている。これならビジネスとして成立できる。先は長いと思いますが、ひと昔前ほどなんともならないってことはないかと。

──図らずもホンダもピュアEVのホンダeを発表しました。ただ電池サイズは35kWちょいで航続距離は約200km。対する欧米メーカーは400kmとか500km走る。トヨタは欧米のEVに対抗できますか。

寺師 さっきのEV C.A.スピリットですが、僕が社長で、マツダ副社長の藤原清志さんが開発トップでやっているんですが、考え方が全然違うんですよ。

僕らはCセグメントのそこそこ大きいコンパクトカーなどを想定し、どうしても電池容量や航続距離が欲しくなったりしますが、マツダさんは軽からトラックまでの幅で考えている。さらにダイハツや日野でシミュレーションをやると電池容量が違うどころか違う電池を使ってもいいと考えたりする。

──つまり、メーカーによってEVに対する感覚が全然違うワケですか?

寺師 それこそが僕らの大きな学びで、EVの需要は一律じゃないワケです。

──ピュアEVはプリウスのように年間30万台売る大量生産モデルではないってお話ですね?

寺師 過疎化に困っている地方とか、都会で駐車場はないけどちょっとだけクルマを使いたい、そういうところにEV需要はあるなと。

──とはいえ、テスラのモデル3やVW(フォルクスワーゲン)のID.もそうですが、欧米勢はVWゴルフやプリウスの代わりになるEVを造っている気がしますよ。

寺師 そうかもしれません。でも台数の考えでいくと一定量はこちらのほうが「確実にある」かもしれないんです。

──来年日本で発売する超小型EVはどこを狙ってます?

寺師 小型モビリティはいろいろやっています。今回発表した1人乗りの立ち乗りEVは観光地とかで活用できるでしょうし、2人乗りEVは主に地方向けです。免許を返納する寸前の、もうあまりクルマに乗らない人とか。

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最終更新:7/23(火) 6:20
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