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野村證券「ガリバー」は努力と創意を忘れた〈赤字1004億円、行政処分…再建の道筋はあるのか〉/浪川攻――文藝春秋特選記事【全文公開】

7/23(火) 6:00配信 有料

文春オンライン

 野村證券の黄金期が1970年代後半から1980年代であることに異論を挟む向きはないだろう。故・田淵節也氏のカリスマ的な経営の下で、野村證券は巨大化し、ガリバーの異名を取るトップ証券の地位を確固たるものにした。田淵時代の最終局面である91年には、損失補てん問題、暴力団との取引等々が発覚。田淵氏は晩節を汚し、野村證券の成長にもブレーキが掛かったとはいえ、以後もトップ証券として君臨し、野村は輝き続けた。

 1986年9月に編集された社史『野村證券史』(1976年~1985年)は、わが国の資本市場の歴史を知るうえでも有益な資料である。が、ここで紹介するのは、社史の最終ページにある「跋(ばつ)」の内容である。社長から会長に退いて間もない田淵氏が筆を執っている。

〈正しい歴史的評価は、時間の経過を待たねばなるまい。ただ、野心的な仕事に数多く挑戦できたという点で、われわれはたいへん幸せであった。また、日本経済の未曾有の発展がわれわれを支えてくれた〉

 自身が采配を振った昭和50年代をこう振り返り、最後は次の文で締めくくっている。 本文:7,425文字 写真:4枚

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浪川 攻/文藝春秋 2019年8月号

最終更新:8/25(日) 21:58
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