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初デートの待ち合わせで、女が冷めた男の行動とは

7/23(火) 5:20配信

東京カレンダー

男女間で生じる“勘違い”という悲劇。

どちらに非があるわけではないが、“勘違い”によってせっかくのチャンスを逃してしまうことも多い。

この連載では女たちが遭遇した、“男の勘違い”の原因と対策を探っていく。

名前:小山千夏(仮名)
年齢:28歳
職業:外資系IT企業

「男の人って、どうしてあんなに自慢が好きなんですかね…?」

小山千夏は、紀尾井町のカフェに昼休みに現れた。

「私の性格が悪いのかな?(笑)男の人があからさまに“褒められたいオーラ”を出してくると、その瞬間にスーッと冷めちゃう。すごいですね!さすがです!って言って欲しいんだなってわかればわかるほど、絶対に言いたくなくなるんです」

彼女は自分を“性格が悪い”と評したが、決してそんな風には見えない。綺麗に並んだ白い歯が眩しい。さっぱりとした性格が、そのヘルシーな外見にも表れているようだ。

「わたし先週、会社の先輩から紹介されて、イベントプロモーション会社を経営する35歳の飯田哲平さんっていう男性とデートをしたんです。紹介してくれた先輩からの前情報によれば、大手広告代理店から若くして独立したイケメンだって話で、会う前からかなり楽しみにしてたんです。

でも、紹介してくれた先輩には悪いけど…すでに待ち合わせの時点で、私のテンションはだだ下がりになってしまいました」

「待ち合わせは、土曜19時に六本木ヒルズの『鳥おか』って、事前のやり取りで決まっていたんです。もともとその日は、ヘアサロンに行きたいと思っていたので、表参道・骨董通りの美容室を16時に予約してました。髪をセットしてもらって、綺麗なままの状態でヒルズへタクシーで向かって、約束の時間まで時間を潰していようって考えていました」

ところがどういうわけか千夏がヘアサロンを出て、タクシーを拾おうとしたそのタイミングLINEが届いたという。

「“千夏さん、今どこにいますか?” “僕は今、オフィスから車で六本木に向かうところです” “もし良かったらどこかでピックアップしましょうか”って細切れに飯田さんからお迎えの提案LINEが届いたんです。いや、逆に面倒臭くない…?それが正直な感想でした。

骨董通りからヒルズまで、タクシーに乗ってもたいした距離じゃないし。彼のオフィスがどこにあるのかも知らないし、何分後に来るかわからない迎えの車を待つ方が面倒だなって思ったんです」

しかし「大丈夫です」と断ろうとして、千夏はハタと手を止めたとのこと。

「ああ、そういうことかって気づいたんです。飯田さんは私に車を見せたいんだなって。そういうことなら、誘いに乗ってあげた方がいいんだろうなって。だから、“わ♡嬉しいです。ありがとうございます。骨董通りのスタバのあたりで待ってます!”って返信したんです。

わざわざ車を見せに来るわけだから、まず間違いなく高級車ですよね。2,000万円くらいするあの車…?なんて予想しながら、彼の到着を待ちました」

そして、そのおよそ10分後、骨董通りのスターバックス前には、予想通りの高級車が到着した。先輩の根回しにより、二人は初対面ではあるもののお互いの顔を知っていたという。

「まずは開いた窓越しに初対面の挨拶をして、わざわざ迎えに来てくれたことへのお礼を言ってから助手席に座りました。私は車にまったく詳しくないですが、内装をパッと見てすぐグレードの高いものなんだとわかりました。ああ、これが見せたかったのか…と。 “すごーい、素敵ですね!”って、ちゃんと言いましたよ(笑)」

呆れ笑いを浮かべながら、千夏は言葉を続ける。

「そこまではまあ、良かったんです。たとえ車自慢だったとしても、迎えに来てくれた男気というか優しさに対しては私だって素直に喜びます。だけどその後が…」

そう言うと千夏は、思い切り顔を歪めて不快感を露わにした。

「運転がめちゃくちゃ荒かったんです、彼。狭い路地なのにすごいスピード出すし、人が横切ると譲るどころか舌打ちしたり。私、途中で怖くなっちゃって…。せっかく高級車で迎えに来てくれてもこれじゃあ台無し。むしろ逆効果ですよ。初対面の女性を乗せているのに、この運転。飯田さんを疑っちゃいました。ヒルズに着く前からもう帰りたくなってしまいました。

でも、彼はそんな私の様子にまるで気づかなくって。ご機嫌な様子で鼻歌を歌いながら、しきりにプレイリストを変更してました」

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最終更新:7/23(火) 5:20
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