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子どもたちも依存…「エナジードリンク」飲み過ぎはどれほど危険か

7/24(水) 9:00配信

現代ビジネス

エナジードリンクの健康問題

 疲れていても休めないこともある。

 そんなときに、手軽に栄養ドリンクやビタミン剤やサプリメント、あるいはエナジードリンクを利用する人は多いだろう。

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 最近売り上げの伸びているエナジードリンクは、栄養ドリンクのような医薬部外品とは違って、清涼飲料水の一種だ。

 だから、簡単に自販機でも手に入れることができる。

 カフェインやビタミンB群やアミノ酸を含んでおり、飲んだ後に爽快感と覚醒感をもたらす飲料で、派手なデザインの缶に入っていることが多い。

 日本では「レッドブル」や「モンスターエナジー」がよく知られており、さらにこの2019年7月から真っ赤な缶の「コカ・コーラ エナジー」も日本発売となった。

 若い男性サラリーマンが疲れたときに飲むものというイメージだったが、最近では塾帰りの子どもが飲んでいる姿も目にすることがある。

 だが、ヨーロッパでは、エナジードリンクの健康リスクに関する論争があり、2014年からは購入するのに年齢制限が必要との規制を始めた国もある。

 さらに2018年からは、イギリスで、スーパーなど量販店で16歳未満の子どもへの販売を止める自主規制が行われている(イギリス議会の報告書が公開されている)。

 つまり、エナジードリンクはタバコやアルコール飲料と同様に、リスクをちゃんと判断できる大人向けの嗜好品であって、子どもに対してむやみに売り込むべきではない商品という扱いになっているわけだ。

エナジードリンク飲み過ぎは危険か?

 たしかに缶をひっくり返してよく見ると小さい字で、原材料の成分表とともに「お子様、妊婦、授乳期の方やカフェインに敏感な方は飲用をお控えください」と書かれている。

 2019年5月に米国心臓協会(AHA)雑誌に発表されたS・A・シャー博士らによる最新の研究では、約1リットルのエナジードリンクを健康成人が飲んだところ、わずかだが血圧の上昇(5 mmHg)があっただけでなく、4時間たった後に心電図の変化(QT延長)が認められたという。

 これは健康なボランティアに対する実験だから実害は無かった。

 エナジードリンクの危険性でもっとも有名なのは2011年にアメリカで14歳の少女アナイス・フルニエが710ml缶2本のモンスターエナジーを飲んで死亡した事件だ。

 その翌年には両親が製造会社を訴えている。

 ただし、この少女はもともとの先天性疾患(エーラス・ダンロス症候群)があり、心臓の障害もあったので、やや特殊な例とも言える。

 ちなみに、健康被害を引き起こす原因として怪しいとされているのはエナジードリンクの成分のうちカフェインだ。

 大型缶モンスターエナジー2本に含まれるカフェインは475mgで、米国政府が出している健康成人の基準である1日400mgを超えていた。

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最終更新:7/25(木) 7:05
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