ここから本文です

【昭和の名車 38】カペラ ロータリークーペGSはまさに“風”、ゼロヨン15秒7などロータリーパワーを見せつけた

7/26(金) 6:30配信

Webモーターマガジン

マツダ カペラ ロータリークーペGS:昭和46年(1971年)10月発売

昭和は遠くなりにけり…だが、昭和生まれの国産スポーティカーは、日本だけでなく世界的にもブームとなっている。そんな昭和の名車たちを時系列で紹介していこう。今回は昭和46年発売のマツダ カペラ ロータリークーペだ。

【写真】リアビューやインパネ、他のバリエーションを見る

1970年代、マツダ(当時は東洋工業)は“ロータリゼーション”を旗印に、積極的にロータリー戦略を推し進めた。その第一弾として1970年5月にベールを脱いだのが、ブランニューモデルのカペラ ロータリーだ。

マツダは1967年に世界初の2ローターロータリーエンジンを搭載したコスモスポーツを発売し、その後、ファミリア ロータリークーペとルーチェ・ロータリークーペを投入。この3車に続く、ミドルサイズのロータリー搭載車がカペラだ。

カペラはマツダの創立50周年を記念して企画されたクルマである。エンジニアの英知を結集して開発され、帝国ホテルを発表会場に選ぶなど、すべてにおいて並々ならぬ意欲を示した。

ボディバリエーションは4ドアセダンと2ドアクーペの2種類で、NA型4気筒エンジンを積むレシプロシリーズも設定されている。だが、カペラの主役となるのはロータリー搭載車だ。

スタイリングは直線と曲面を織りまぜたダイナミックなものである。超音速ジェット機をイメージしたウエービングラインを採り入れ、ポップアップしたベルトラインや骨太のリアクオーターピラーを特徴とした。また、フロントとリアのフェンダーを六角形に絞り込み、ワイド感をアピールしている。

ヘッドライトはデビュー当初は角型だったが、1971年10月のGシリーズ登場を機に丸型4灯式に改められた。さらに先進的な接着式ウインドーの採用や昇降可能なクーペのリアクオーターウインドーなど、新しい装備を満載している。

インテリアもスポーティムードあふれるデザインだ。厚いクラッシュパッドのなかに3眼メーターを組み込み、GS(グランドスポーツ)には3本スポークステアリングやセンターコンソールを採用した。クーペのフロントシートは、ライバルに先駆けてウォークインシステムを導入している。

エンジンは、カペラのために開発された12A型2ローターロータリーをメインに置く。基本的には10A型と同じだが、ローターハウジングの厚みを10mm増し、単室容積で573ccの排気量を得ている。また、排気孔をハニカムポートとして排気効率を上げ、トルク特性を改善した。

性能的にも10A型ロータリーを大きく凌ぐ。最高出力は120ps/6500rpm、最大トルクは16.0kgm/3500rpmというスペックは、2Lのスポーティカーに匹敵する動力性能だ。

サスペンションもロータリーのために開発された。フロントはトーションバー式スタビライザーを備えたストラット/コイル、リアは4リンク・ラテラルロッド式で、ダンパーもガス封入式のド・カルボン・タイプを奢っている。

ちなみに最高速はクーペが190km/h、セダンが185km/hだ。0→400m加速も5名乗車時に16.2秒を達成、2名乗車では当時のスポーツカー並みの15.7秒を叩き出した。

カペラの頂点に立つのはクーペGSだったが、1971年10月のGシリーズ追加設定時には、ロータリーでは世界初のAT仕様であるREマチックも設定された。シルキースムーズなロータリーとATの組み合わせは、スポーティATの先駆けとなった。

その余勢を駆って1972年2月には、カペラGシリーズのトップに君臨するクーペGSIIを投入している。サスペンション強化によって車高を40mm下げ、ボディサイドにはアローストライプを配した。足下も、165SR13ラジアルと4.5Jのホイールにグレードアップされている。

エンジンもわずかにパワーアップされ、最高指導者は125ps/7000rpm、最大トルクは16.3kgm/4000rpmに向上した。最高速はGSと同じ190km/hだが、5速MTを駆使すればゼロヨンを15.6秒で走り切る実力の持ち主である。

カペラGSIIは“風のカペラ”のニックネームを与えられ、サーキットはもちろん、公道でも速い走りを披露した。当時、カペラの六角形テールランプ(初期型は丸型)に脅威を感じたライバル車のオーナーも多かったはずだ。

マツダ カペラ ロータリークーペGS 主要諸元

・全長×全幅×全高:4150×1595×1395mm
・ホイールベース:2470mm
・車両重量:975kg
・エンジン型式/種類:12A型/直2ローター
・排気量:573cc×2
・最高出力:120ps/6500rpm
・最大トルク:16.0kgm/3500rpm
・トランスミッション:4速MT
・タイヤサイズ:165SR13
・車両価格:87万円

Webモーターマガジン

最終更新:7/26(金) 6:30
Webモーターマガジン

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事