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21世紀のジャズ・スタンダードとは?

7/26(金) 8:10配信

otocoto

20世紀のジャズはミュージカルや映画の名曲をカヴァーして、名演を残してきました。では、ジャズがヒップホップやインディーロックとも結びついている21世紀のジャズミュージシャンはどんな曲を奏でいるのでしょうか。

ジャズにはスタンダードと呼ばれる曲がある。様々なミュージシャンにより演奏されている定番曲のことだが、これはジャズ・ミュージシャンが書いたオリジナル曲だけでない。ブロードウェイ・ミュージカルや映画、ポップソングの人気曲などがジャズミュージシャンによってカヴァーされ、ジャズの定番曲化したものが数多くある。

例えば、「My Funny Valentine」はリチャード・ロジャースとロレンツ・ハートのコンビが1937年にミュージカル『Babes in My Arms』、「Night & Day」はコール・ポーターが1932年にミュージカル「Gay Divorce」のために、「My Favorite Things」はリチャード・ロジャーズとオスカー・ハマースタインのコンビが1959年にミュージカル「Sound of Music」のために、とミュージカルのために書かれた曲も多かったりする。

他には「The Day of Wine and Roses」はヘンリー・マンシーニとジョニー・マーサーのコンビが映画「The Day of Wine and Roses」のテーマ曲として書いてたり、「Autumn Leaves」はジョセフ・コズマとジャック・プレヴェールのコンビによるフランスのシャンソンで映画「夜の門 de Marcel Carne」のために書かれている。他には「My Favorite Things」のようにミュージカル「Sound of Music」が映画化されて大ヒットした曲もある。

こういった曲をジャズミュージシャンが素晴らしい解釈でカヴァーしたことで、ジャズのシーンに定着していった例はCannonball Adderley「Autumn Leaves」やJohn Coltrane「My Favorite Things」、Chet Baker「My Funny Valentine」などは有名で、もはや原曲以上にその曲のイメージを担っているケースも少なくない。こういったポピュラーな名曲を取り上げて、独自の解釈を施し、その曲の魅力を炙り出すことはジャズの役割のひとつであり、またジャズの大きな魅力だったと言えるだろう。

そして、そういった楽曲たちは次の世代へと、さらに次の次の世代へと受け継がれていき、1930年代の名曲が、今でも最先端の音楽理論とテクニックを持つ世代に演奏され続けている。

そこからジャズは半世紀以上の時間を経て、ヒップホップやインディーロックとも繋がるようになった。21世紀に入っても、1930年代のころのようにジャズは新しいスタンダードを求めていた。

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最終更新:7/26(金) 8:34
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