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「令和」の英語名はREIWA? 勘違いしている人が多すぎる、ローマ字との違いを簡単解説

7/29(月) 6:04配信

サライ.jp

ローマ字と英語の混同があちこちで

ところが、日本人の名前のローマ字表記を「姓」→「名」の順でという方針が発表された時(レッスン15、16、17参照)、マスコミ報道の中にも「英語の名前表記」とし、ローマ字と英語が混同されているものを見かけました。外務省ホームページ英語版の首相の氏名表記について書いた記事でしたが、日本人の名前に英語版はありませんから、ホームページが英語版でも日本人の名前までもが英語になることはないのですが…。

もう一つ最近の例を挙げると、新元号の「令和」が発表された時にも、「英語ではREIWA」というようなものをネット上でちらほら見かけました。しかし、日本独自文化の元号に英語名などはありません。このREIWAについては、REIWAなのかLEIWAなのか、という点で注目されましたが、外務省が海外に向けて「『令和』のローマ字表記は『REIWA』と通知した」と伝えられているとおり、REIWAは英語でも英語名でもなく、「令和」をローマ字で書いたものです。このローマ字表記が、公文書で用いられるとされる訓告式、海外向けに用いられることの多いヘボン式のどちらなのかについては発表がなく、うやむやにされた感がありますが、いずれの方式でも令和の「れ」はREと表記されるので、変わりはありません。

そして、ご記憶されている方も多いと思いますが、発表の際に「『令和』は英語ではbeautiful harmonyというような意味になる」といった説明もありました。これらの説明に沿えば、「令和」をローマ字で書くとREIWA、英語では、beautiful harmony。そして、beautiful harmonyは英語名ではなく、令和の意味についての一つの英語訳、ということになります。これもまた、整理して考えればわかることなのですが、アルファベットを使って書くと、日本語が突然、英語に変わるという魔法を信じている人が、日本ではどうも多いようです。

ローマ字書きの日本語が英語にもなるという例外は、karaoke(カラオケ)、emoji(絵文字)など、日本語がそのまま英語の中で使われるようになっている場合です。カラオケはアメリカ人の間でもとてもポピュラーな娯楽になっていますが、アメリカ人が発音すると、カラオケではなく、「カラオキ」に近くなり、イントネーションも違ってきます。日本人の耳にはなまって聞こえるそのkaraokeという単語は、もはやローマ字書きの日本語ではなく、英語になっていると思っていいでしょう。さらにkaraokeやemojiは、英語のみならず、世界の多くの国の言葉にそのまま取り入れられていて、世界共通ワードになっています。日本発の発明品や日本文化が世界に広がることで起こる、日本語の多言語化現象です。

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最終更新:7/30(火) 7:20
サライ.jp

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