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「プロ」のリーチ獲得に、LinkedIn活用するツールベンダー : デザイナーやエンジニアが狙い

7/30(火) 17:01配信

DIGIDAY[日本版]

ウェブサイト作成サービスのWix.com(以下Wix)は、使いやすさを売りとして小規模な企業へサービスを提供することで確立したブランドだ。そんな同社は現在、オーディエンス層の拡大を目指しており、その裾野をデザイナーやエンジニア、そしてクライアント向けにウェブサイトを制作するエージェンシーまで広げようとしている。この目標を達成するため、同社はプロ向けの新商品を開発するとともに、こうしたオーディエンスにリーチするためマーケティング予算の配分を増やしている。

WixのCMOを務めるオマー・シャイ氏によると、プロやオピニオンリーダーに注目してもらうため、LinkedIn(リンクトイン)やTwitterへのデジタル広告支出を増やしているという。こうした変化とともに同社は、テレビへの予算を減らしている。同社は毎年スーパーボウルのキャンペーンを行っているが、それを除けばここ2年でテレビへの支出はほとんどなく、デジタルへの支出がマーケティング予算の大半を占めている。

「もともと当社は非常に小規模な企業だけを対象としていた」と、シャイ氏は振り返り、次のように述べている。「だが現在では、それ以外にも中規模企業やエージェンシー、マーケター、SEO専門家をはじめ、たくさんの方々が当社のプラットフォームを訪れ、当社のソリューションを利用するようになっている。こうした新しいビジネスチャンスに対応するため、マーケティングを多様化させている」。

マーケティング戦略

2019年第1四半期、Wixのマーケティング支出は5500万ドル(約60.5億円)だった。同社にとって第1四半期は、もっとも多くのユーザーを獲得できる時期で、サイトの訪問者も多い。そのため、第1四半期のマーケティング支出は、その他の時期よりもはるかに多くなるのが普通だと、Wixの米国ゼネラルマネージャーを務めるジョー・ポラーロ氏は語る。また、同社が支出を行ったオンラインチャネルは検索エンジンやソーシャルネットワーク、ストリーミング、ブランディングなど多岐に渡るという。ただし競争上の理由から、同社の具体的な支出額や各分野の割合については明かせないとのことだった。カンター(Kantar)によると、Wixの2018年のマーケティング支出は7400万ドル(約80億円)で、2017年の7000万ドル(約78億円)から増加している。

また、エンジニアへのリーチを確保するため、同社はデモやハッカソン、開発者向けカンファレンスといった体験型のマーケティング予算も増やしている。さらに同社は5月にテルアビブに拠点を置くゲーフェン・チーム(Gefen Team)を買収し、同社のマーケティングすべてを司るインハウスのマーケティングチームを強化した。

Wixは2018年12月に「アセンド(Ascend)」、2019年4月に「コービッド(Corvid)」というふたつの新製品をリリースした。アセンドは20以上の製品が入ったパッケージで、起業家がカスタマーとより強固なつながりを築く製品となっている。コービッドはWixが現在ターゲットとしているデザイナーやエンジニア、エージェンシー向けの、より高度なウェブサイトを開発するための開発プラットフォームだ。

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最終更新:7/30(火) 17:21
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