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京アニ放火・青葉容疑者を「駆け落ち婚」で生んだ両親と特殊な家庭環境

7/31(水) 5:59配信

デイリー新潮

 日本の犯罪史に名を刻んだ「爆殺犯」。京都アニメーション放火事件・青葉真司容疑者(41)の人生に暗い影を落とすのは、彼の「親」の存在だ。

 父親の実家は茨城県西部にある。近隣住民が声を潜めて明かすには、

「今回の事件を起こした犯人の父親は農家の生まれだけど、働くのが嫌いでね。代わりに熱を上げていたのが選挙運動。地元の市会議員の選挙を夢中になって手伝っていた。で、その議員のツテで地元の幼稚園で働き始めたんだ。園児の送迎バスの運転手だよ。当時は前の奥さんとの間に6人の子どもを儲けていたな」

 青葉容疑者の父母はこの幼稚園でめぐり逢ったという。父方の親族が重い口を開く。

「その幼稚園で出会ったのが給食の世話をする女性。年齢はひと回り以上も若かった。結局、あいつは前の奥さんと子どもたちを置いて、彼女と“駆け落ち”したわけだ。自分の土地も売っ払って、残された妻子はばらばらになってしまった」

 一方、母方の親類も、

「あの子はもともと気立てのよい子だったんです。でも、高校を卒業して幼稚園で働き始めて幾らもしないうちに運転手とデキてしまった。それで40年くらい前に実家を出て行ったんです。両親は既婚者と駆け落ちしたことが許せなくて、あの子は実家に帰省することもできなかった。あんなことがなければ自分の子どもをちゃんと育てられていたはずなのに。駆け落ちで運命が大きく変わってしまった」

部屋中に悪臭

 当人たちにすれば、覚悟の上での行動だったのかもしれない。だが、青葉容疑者を含めて3人の子宝に恵まれながら両親は離婚してしまう。後に父は自殺。

 母親の知人によれば、

「旦那さんと離婚した彼女は自宅を追い出され、子どもたちとも離ればなれになったそうです。それこそ、“子どもたちに会えなくて十数年間は泣いて暮らした”と話していましたよ。その後、上京した彼女は、韓国語を学んで旅行代理店で働いていたみたい。でも、旦那さんが亡くなってから、彼女が住んでいた都内のアパートに長男が訪ねてきたんですって。そんなドラマみたいな話が本当にあるのかと思ったけど……」

 母親は再婚して茨城県内に引っ越したが、新たに構えた自宅にはつい最近まで長男も同居していたという。

 実は、次男の青葉容疑者も実母と接触していたフシがある。

 2006年に下着泥棒で警察に厄介になった彼は、ハローワークの斡旋で08年末から茨城県常総市にある雇用促進住宅に移り住んだ。そして、入居する際の連絡先欄には母親の住所が記されていた。だが、その後コンビニ強盗を起こし、この住居を去ることに。当時の大家が振り返る。

「約3万円の家賃は滞納が続き、遅延損害金を含め231万円が未払いのままです。当時は毎晩0時4分になるとけたたましく目覚まし時計が鳴り響いていた。警察の立ち会いで部屋に入った時もギョッとしましたよ。ハンマーで壁にふたつの大きな穴を開け、ノートパソコンの画面も粉々に砕かれていた。冷蔵庫は開けっ放しで中身が腐り、部屋中に悪臭が充満していました」

 以降、青葉容疑者は行く先々で身勝手な妄想と憎悪を募らせ、周囲とのトラブルを重ねていく。我が子と引き離されて慟哭した母親は、「恐るべき子ども」の末路に何を思うのか。

「週刊新潮」2019年8月1日号 掲載

新潮社

最終更新:7/31(水) 10:45
デイリー新潮

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