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女子大就職、一般職よりスキル欲しい 増えるIT系

8/4(日) 7:47配信

NIKKEI STYLE

売り手市場とはいえ、就職率が100%に近いところもある女子大への注目が高まっている。少人数教育ならではの手厚い就職支援やジェンダー教育の歴史などが魅力となり、志願者も増加傾向。共学とはちょっと異なる女子大の強さの背景を探る。
金融や商社の一般職への就職が人気というイメージがある女子大だが、学生の声を聞くと、キャリア形成につながるより実践的なスキルを求めるよう変わってきている。
「もともと金融や商社の一般職を考えていた」という今春日本女子大を卒業した女性は結局、IT企業の総合職に就いた。「当初は思ってもみなかったですが」と笑う。
小学校から大学まで日本女子大で過ごしたという女性。「金融や商社に就職した人を評価するような文化があり、先輩たちもそんな道に進んでいた。ゼミも経済系だったし私もそうなのかなと……」。ところが、女子大生活を送るうちに考えが変わってきた。
女子大はOGとの結びつきが強く、講演会なども頻繁。それだけに、社会や時流の変化を敏感に察知できる環境だ。さらに女性は、家族留学を手掛ける団体の活動に参加したり、インターンシップに参加したりして何のために働くのか真剣に考えた。人々のライフスタイルを支える仕事をしたい。現場にも立ちたい――。「事務職では限界がある。総合職を目指そう」と思うようになったという。選んだのは、サービス業を支えることのできるIT業界だった。
入学当初の志望とは随分変わったが、「IT企業はスキルも身につくし、働き方も多様」と満足している。
彼女のように女子大の就職ではこれまでの主流の金融から離れ、他の業種を選ぶ学生が増えている。
東京女子大の森田光則キャリア・センター課長は「金融・保険が産業別就職先で初めて1位ではなくなった」と話す。同大では従来、3割程度が金融・保険業界に就職してきた。それが、2018年度卒は16.4%と3位に下がった。日本女子大の家政学部でも17年度の20.2%から18年度は14.3%に下がり、「初めて金融・保険が1位ではなかった」(学生生活部キャリア支援課の増田一美課長)。
昭和女子大は、16年度卒の就職先でみずほフィナンシャルグループが58人と企業別でトップだったが、18年度卒は7人と急減し、順位も9位に下がった。金融が減った影響もあり、同大の総合職と一般事務職の就職数は17年度卒がほぼ同数だったが、18年度卒は総合職が150人以上多かった。

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最終更新:8/4(日) 12:15
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