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できる女の仕事服 職場を上げる流行は「魔法の粉」

8/4(日) 10:12配信

NIKKEI STYLE

ドラマスタイリストの草分けとして、西ゆり子さんはこれまで200本以上のテレビドラマで出演者のスタイリングを手掛けてきた。「台本を読み解き、ファッションで役の人間性を表現するプロフェッショナル」として、女優を輝かせる姿を紹介した第1話に続き、第2話では私たちに応用できる具体論を聞いていく。ファッションでも周囲に「できる女性」と認められるにはどうすればいいのか。キーワードは「テンションを上げる」だ。

■仕事の中身を考えてスタイリング

――コメディーやサスペンス、恋愛など数多くのドラマを担当してこられました。多様な役柄をファッションでどのように表現するのでしょう。
「まず、演じる役の職業を全体像でとらえるようにします。キャリアウーマンなのか、専業主婦なのか、お嬢さんキャラなのか、といったイメージを決めます。次にパンプスを履く人なのか、寒色系の人なのか暖色系の人なのか、と決めていきます。大事なのは役の仕事に合った機能を持つファッションかどうか、ですね。同じ会社の同期入社という設定の2人であっても、総務職と営業職では仕事の中身が違います。一番求められるのは何なのか、見極めるようにしています」

「それから、軽い素材の服装がいいのか、カバンはリュックにしてみようか、高級感を出した方がいいのか、と考えていきます。仕事の中身をはっきりさせないで、流行の色や形だけでスタイリングしてしまうと、失敗につながります。例えば、2017年のドラマ『しあわせの記憶』(TBS系)では、北川景子さんが演じる若手女性社長が深夜のオフィスで残業しているシーンがありました。台本を読んで、北川さんが『腕まくりをしてシンプルな黄色のセーターを着ている』という映像が自然と浮かんできたんですよ」
――役職や仕事の内容などを考えるのですね。
「働く女性なら、管理職かそうでないかで違います。現場の第一線で活躍している女性なら、動きやすさを優先させます。ジャケットならジャージー素材だったり、肩パッドがなかったり。管理職だと部下を指導する立場であり、人に見られる機会が多くなります。肩パッドの入った、きちんとした印象を与えるタイプを使います」
――弁護士のような資格を持つ女性だと。
「六法全書を抱えて歩くような理屈っぽさをあえて出します。きちんとしているけど、ちょっと融通が利かない感じ。スーツならインナーにはTシャツをあわせず、ワイシャツで、ボタンは上まで留める。同じ弁護士役でも、アウトローなイメージの役なら、ワイシャツのボタンを少し開けますね」

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最終更新:8/4(日) 12:15
NIKKEI STYLE

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