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「戸籍ができる前の先祖」を知る方法は?1000年前まで遡る!

8/4(日) 7:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

自分を取り巻く親類縁者との関係が明確になることから、相続について考える富裕層を中心に「家系図」への注目が高まっています。きっかけがなければ難しい作業であるかもしれませんが、やり方次第では、江戸時代の先祖まで遡ることも可能なのです。本記事では、家系図作成代行センター株式会社代表の渡辺宗貴氏が、家系図作成の前に知っておくべき「戸籍」事情を解説します。今回は、戸籍ができる以前の先祖を遡る方法について説明していきます。

戸籍調査でわかるのは「150~200年前まで」

前回(関連記事:『 戸籍を用いた「家系調査」…200年前の先祖を知るポイントは? 』)、「戸籍」を遡っていく「戸籍調査」について説明してきました。戸籍調査の限界点は、江戸末期から明治初期、おおよそ150~200年前、世代にすると平均して4~5世代上になります。それよりもっと遡る調査を、「戸籍以上の調査」とか「現地調査」、あるいは「永代(えいたい)調査」などといいます。では、戸籍以外で、何をもって先祖を遡るのでしょうか? それが今回のテーマです。

まず家計調査では「令和時代(現代)→ 平成時代 → 昭和時代 → 大正時代 → 明治時代(約150年前)→ 江戸時代(約400年前)→ 戦国時代(約500年前)→ 室町時代 → 鎌倉時代 → 平安時代(約1000年前)→ 古代」と、現代から1000年以上前までの時間の流れがあります。

そして江戸末期~明治初期まで、150~200年前まで、平均して4~5代上の先祖までは、前回説明したとおり、戸籍調査でわかります。次に江戸時代(150年~400年前の250年間)の調査では、菩提寺または本家の過去帳が重要になります。そのほかに墓石・宗門改帳、武士であれば武士の系図が重要です。

江戸時代初期(1664年)に寺請制度というのが始まり、基本的に全国民の過去帳が菩提寺に備え付けられるようになりました。江戸時代は人の移動に制限があり、寺を変えることにも制限があったので、1つの寺に代々の先祖が葬られている可能性が非常に高いのです。この過去帳を入手することで、江戸初期(350~400年前)まで一気に遡り、戸籍調査の上に7~10代程度の先祖を判明させることができます。

ちなみに過去帳には、先祖の戒名(かいみょう=死後の名前)・俗名(ぞくみょう=生前の名前)・没年(ぼつねん=死んだときの年齢)が書かれています。

また、武士であった場合、藩に提出した武士時代の系図(藩士系図)が見つかれば過去帳に頼らずとも一気に江戸初期(350~400年前)まで遡れる可能性があります。

ここまでが下から遡っていく調査ですが、同時に天皇家、あるいは藤原氏(いわゆる源平藤橘)から下ってくる家系の流れを調べたいところです。ここでいう「下ってくる家系の流れ」とは、中世古代の系図文献などで、ある地域の/ある苗字が/どういう経緯で発祥し/どのような人物を経て、現在に至っているのかを調べるものです。

1000年前まで一代も漏らさずすべての先祖が判明してつながる、ということはどの家でもかなり難しいです。しかし経験上30~50家に1軒は可能です。特に戦国時代は資料が少なく、この間の空白を埋められる家は非常に少ないです。間に何代か、数十年か数百年かの空白ができるかもしれませんが、1000年前からの大きな家系の流れを把握できる可能性はどの家でもあります。

いずれにせよ、まずはどの家でも「戸籍調査」が絶対に必要です。その上でさらに関心あれば、下記のとおり「戸籍以上の調査」の方針を立てればいいでしょう。「戸籍調査」以上に家系を遡るには、このような調査があります。

●基礎的な苗字辞典や地名辞典、旧土地台帳を集める

●地元の郷土誌や古文書の調査

●中世古代系図文献の調査

●親族様含め本籍地付近に住む同姓の方にアンケートを取り、菩提寺や家紋、当家との関係、過去帳の有無を確認

●菩提寺に、お墓や過去帳の有無の確認

各家によって調査方針や難易度は様々ですが、上記すべてを行ったほうがいいです。

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最終更新:8/4(日) 7:00
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