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社員は耳にタコ カルビーを元気にした「10カ条の掟」

8/6(火) 7:10配信

NIKKEI STYLE

《連載》プロ経営者 松本晃の流儀

プロ経営者の松本晃氏は、2009年にカルビーの会長兼最高経営責任者(CEO)に就任した直後、社員に向けて「10の考え方」を示しました。社員として必ず実践すべきこと、絶対に守るべきこと、絶えず念頭に置いておくべきことなどをまとめた10カ条で、いわばプロ経営者によるビジネスパーソンの「掟(おきて)」です。ノートに貼って、いつも読み返していた社員もいたようです。10カ条で示した考え方を聞きました。

■言いたいこと、全部言ったら伝わらない

10の考え方と似たようなことは、カルビーの前にいたジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人でも言っていました。ただ、カルビーに入ったのを機に、すっきりとした形にまとめようと思ったんです。僕の考えを短期間で理解してもらうために、分かりやすい形にしたかった。まさか、その後10年も会長をやることになるとは思いませんでしたから。

経営者は、いろいろ言いたがるものです。僕だって10カ条にまとめ切れないくらい、たくさんありました。でも、言い過ぎると逆に伝わらない。誰も覚えらないから、10ぐらいが一番いいんです。その代わり、ことあるごとに社員に伝えました。1年で数十回は繰り返したと思います。社員の耳にはタコができたんじゃないですか。

10の考え方

1.Commitment & Accountability(C&A=約束と結果責任)
2.人の評価はFair(フェア)に
3.会社は「厳しく」「あたたかく」
4.現状維持是即(これすなわち)脱落
5.正しいことを正しく
6.No Meeting, No Memo(ノーミーティング、ノーメモ)
7.One Dollar-OUT(1ドル-アウト)
8.すべてのコストは顧客が負担
9.報告の3原則 トラブルはすぐ報告せよ、悪いことから報告せよ、ウソをつくな
10.業務の3原則 簡素化、透明化、分権化

10カ条で最も重要なのは、最初のC&Aです。これは会社経営の1丁目1番地で、どこに行っても変えません。ビジネスはすべて約束から始まり、その約束を果たしたかどうかの結果に対して責任を負わなければならない。これがC&Aです。

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最終更新:8/6(火) 7:10
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