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ザ・コインロッカーズ バンド初心者がここまでできる

8/7(水) 7:47配信

NIKKEI STYLE

 私は小学生の頃に和太鼓を習っていて、中学の吹奏楽部でもパーカッションを担当して、リズム感を褒められることが多かったので、ドラムを希望しました。希望通りにドラムで選ばれたけど、私よりドラムがうまいメンバーが何人もいるので、最初はちょっと複雑な気持ちもあったかな。でも、このバンドのいいところは、演奏がうまいからではなくて、その楽曲にどれだけ合っているかで選ばれることだと気持ちを切り替えて、前向きに練習をしています。

松本

 選抜発表の後にメンバー全員での合宿がありました。最後に、選抜メンバー以外もいくつかのバンドに分かれて同じ曲を演奏したんです。そうしたら、自分たちよりもうまくてまとまっていると感じるグループがいくつもあって…。

絹本

 あのときの焦りから、みんな選抜の自覚が出てきて、そこから猛練習してみんなの気持ちが固まりました。

ザ・コインロッカーズを統括するワーナーの団野氏は、オーディションから見てきた3人の異なるキャラクターをこう評する。「松本さんはしっかりしたまとめ役。絹本さんは、とにかくエレキギターを弾く姿が絵になるガーリー担当。森さんは、いつも現場を明るく盛り上げてくれるムードメーカー」。

絹本

 『憂鬱な空が好きなんだ』はネガティブとポジティブが混じり合った曲だと受け止めています。何人ものメンバーから「きぬちゃん(絹本)のことを歌っていると思った」と言われました。やりたいことが見つからなくて、引きこもっていた時期もあるからこそ、自分が選ばれたんだと納得しました。

 そうなんだ。私はJKらしさが出ている明るい曲で、ドラムが叩きやすいなって感じていました。

松本

 私は「校庭を何周走れば/叫びたい」という歌詞のように、自分も叫びながら走りたくなる曲だなって。ネガティブな女の子の気持ちを歌っているけど、そんな感情を肯定してくれているなって。

絹本

 みんな、受け止め方が違うんだね。

■バンド人口を増やしたい
松本

 私は軽音楽部を経験して、そのときからバンドはチームワークが一番大切だと思っているから、曲の解釈を無理に全員統一する必要はないかなと思っています。毎回選抜メンバーが変わっていくなかで、嫉妬することがあるかもしれないけど、お互いにいい関係を築いていければ。

絹本

 今はとにかく、“うまくないとダメ”っていう、バンドの概念を覆したい気持ちが大きいですね。

 楽器初心者でもここまでできるんだよというのを見せて、「私にもできるかも」と思ってもらって、バンド人口が増えることにつながればうれしいです。

松本

 ロシア人(ゴリヤノバ・ズラータ)やイタリア出身のメンバー(Emily)もいるので、いずれは海外進出するのが夢です。

(ライター 高倉文紀、日経エンタテインメント! 伊藤哲郎)

[日経エンタテインメント! 2019年7月号の記事を再構成]

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最終更新:8/7(水) 12:15
NIKKEI STYLE

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