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雑草キャリアでダイヤの原石。鹿島アントラーズ番記者が語るバルセロナ・安部裕葵のスゴさ!

8/7(水) 6:40配信

週プレNEWS

■粗削りな"ダイヤの原石"はスペインで輝く
しかし、実績という意味ではバルセロナへの移籍に納得できるほどの数字は残せていない。3年目のシーズンを迎えた今季のJリーグでの得点はわずか1。Jリーグ通算でも4得点しか挙げておらず、ACLを含めても5得点にとどまる。

攻撃的MFとして圧倒的な結果を残したとは言い難い。すでにプレーが完成されている久保建英と違い、まだまだ"ダイヤの原石"と言えるだろう。

しかし、逆に言えば、だからこそスペインに渡る意味がある。俊敏性が高い割にボールの受け方や体の使い方は粗削り。相手の逆を取る動きもバリエーションは少なく、ステップの踏み方も小柄な割に大股になることが多く、小回りのよさを生かせていない。

ボールを奪うときも足先で突くことが多く、久保のように体を寄せて奪い切る技術が身についていない。

スペインではこうした部分を徹底的に鍛えられるだろう。海外移籍をすると「試合に出られなければ意味がない」という意見を多く耳にするが、日本の町クラブや高体連が大切に育ててきた選手が、欧州の最先端理論をトッピングされたらどんな変化を起こすのか、非常に楽しみだ。

これまでのサッカー人生で受けた指導に対して「納得がいかなくても全部素直に聞いてきた」という安部。頭がよく理解力にも実践力にも優れた選手が新しい技術指導を受けたら......。

日本代表で久保建英と共演するだけでなく、世界が注目するレアル対バルセロナの"クラシコ(伝統の一戦)"での日本人対決が実現するかもしれない。

「3年以内に海外に行きたい」

鹿島加入初年度にそう言っていた安部。その3年目のシーズンに大きなチャンスを手にしようとしている。


取材・文/田中 滋 写真/アフロ

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最終更新:8/7(水) 6:40
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