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マクドナルドが大赤字からV字回復できた最大の理由/馬渕磨理子

8/7(水) 8:31配信

週刊SPA!

「あの企業の意外なミライ」を株価と業績から読み解く。滋賀県出身、上京2年目、犬より猫派、好きな言葉は「論より証拠」のフィスコ企業リサーチレポーター・馬渕磨理子です。

 私はこれまで、上場銘柄のアナリストとしてさまざまな企業の業績予測、市況予測を行ってきました。また、自身で株式投資を5年以上に渡って行い、市場に向き合ってきました。本企画では、そんなリサーチャーである私馬渕の視点からみなさまに「あの企業の意外な情報」をお届けます。

“不祥事=マクドナルド”は過去のもの

 今回取り上げるのは、日本マクドナルド<2702>の財務分析です。

 マクドナルドといえば、少し前までは不祥事や大規模な店舗閉鎖など、“不調”のイメージが強い企業だったのではないでしょうか。

 2014年7月に、中国の工場で期限切れの鶏肉の使用問題が発覚し、信頼を大きく失った日本マクドナルド。事実、2014年、2015年は営業損失赤字に転落し、14年~15年の損失は567億円となりました。

 そんなマクドナルドですが、その後たった2年で黒字化に成功。2018年12月には営業利益250億円を計上するまでにV字回復しているのです。どのようにして、マクドナルドはこのV字回復を成功させたのでしょうか。

 新メニューの開発? 「夜マック」を始めたから? 赤字店舗を閉鎖したから? メニューの新名称の公募でバズったから?

 どれも正解かもしれませんが、それよりもっと大事なことがありました。その答えを、マクドナルドの財務諸表に注目して3分ほどで説明していきます。

 ヒントは、“開業医”の成功戦略です。

2年で600億以上の増収

 まず、マクドナルドの損益計算書(略して“PL”=profit and loss statement)を見てみましょう。PLとは、簡単に言えば企業に「出てくるお金」と「入ってくるお金」を示したグラフのこと。

 マクドナルドのPLを見てみると、売上高は…

2013年…約2604億円

2015年…約1894億円(-710億円)

2017年…約2536億円(+642億円)

 営業利益は…

2013年…約115億円

2015年…約-234億円(-349億円)

2017年…約189億円(+423億円)

 となっており、わずか2年で600億以上の増収、400億円以上の増益となっています。

 ちなみに不祥事発覚前のマクドナルドはの閉店店舗数は2012~2013年で約300店舗でしたが、2014~2015年の合計は約260店舗と、減少傾向にあります。

 さらに、2015年以降毎年改装を行ってきた店舗は500店舗近くあります。現在の同社は攻めの経営をしていることがわかります。

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最終更新:8/7(水) 8:31
週刊SPA!

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