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映画だけに終わらないマーベルのフェイズ4は、「Disney+」が鍵を握っている

8/8(木) 12:11配信

WIRED.jp

理にかなった戦略

それはともかく、冗談ではなく素晴らしいことだと思う。フェイズ4の映画作品は実に多様な方向性を追求している。アンジェリーナ・ジョリーとサルマ・ハエックが顔を合わせる『The Eternals』のほか、『Shang-Chi and the Legend of the Ten Rings』はアジア系のスーパーヒーローが主役だし、『Doctor Strange in the Multiverse of Madness』にはホラーの要素も加わるという。また、マイティ・ソーのシリーズ第4弾では、ナタリー・ポートマンが女性版のソーを演じることが決まっている。

それでも、ロキやワンダのようにファンのお気に入りのキャラクターを最大限に活用するのは、理にかなった戦略だろう(この新しい時代の幕開けを告げるのが、ホークアイとブラックウィドウの物語である『Black Widow』なのも驚きではない)。ファンにDisney+への月額6.99ドル(約760円)の支出を決断させるためにスーパーヒーローたちを動員できるなら、そうしない手はないはずだ。

一方で、フェイズ4はタイムラインという意味ではフェイズ3とは大きく異なる。フェイズ3では、3年間で11本の映画がつくられた。これに対し、フェイズ4は2021年末までに映画5本、ドラマ5本が予定されている(ちなみにファイギはパネルディスカッションの最後に“ワン・モア・シング”を用意していた。公開時期などは未定だが、ブラックパンサーとキャプテン・マーベルの第2弾の製作が予定されているほか、ブレイドを主役にした作品も計画中という)。一見すると似たような量に見えるかもしれないが、映画とドラマではそれぞれの作品の位置づけがまったく違ってくる。

小宇宙を含めた世界を展開する決意表明

さらに、Disney+向けのドラマは、各作品が互いの物語を発展させていくという、これまでのMCUのスタイルとは違う形式をとるかもしれない。つまり、映画と映画の間に新作ドラマが配信されても、ドラマは映画との直接的な関係があるとは限らないのだ。いくつかの例外を除いて、MCUの映画はほぼすべてがストーリー的に密接なつながりをもっている。しかし、今後はそうしたまとまりは薄れていく可能性がある。

こうした状況に問題があると言っているのではない。これまでも、『エージェント・オブ・シールド』や、Netflix向けの『ジェシカ・ジョーンズ』、『アイアン・フィスト』といったドラマシリーズはあった。つまり、MCUの片隅に別の小宇宙が存在していたのだ。今年のコミコンでは、そうした小宇宙を含めた全体として、MCUという世界を展開していくという決意表明が行われたことになる。

過去のヒーローを取り上げたドラマというアイデアは悪くない。ただ、11年に及ぶインフィニティ・サーガが終わったいま、そこで活躍したヒーローたちがMCUでカムバックを果たすというのは、多少おかしな気もする。おそらく映画は映画、ドラマはドラマとして、わけて考えたほうがいいのかもしれない。

Disney+はマーベルが作品を発表していく上で完璧なプラットフォームだ。あとは、宇宙には十分な時間と空間があるということを、マーベルが覚えていてくれるよう願うだけだ。

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最終更新:8/8(木) 12:11
WIRED.jp

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