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「最も美しい子羊」がドーピングでビューティーコンテスト優勝栄誉剥奪

8/9(金) 7:30配信

クーリエ・ジャポン

「最も美しいラム」で賞

2019年7月、農業や家畜業が盛んな米オハイオ州西部でカントリーフェアが開かれていた。そのジュニア部門で子羊のコンテストが行われ、「最も美しい」とされる一頭の子羊と、飼い主であるフランクリン・キニーが初優勝した。11歳の少年キニーは、表彰台で、子羊の頭を撫でながら、誇らしそうに笑っていた。

だが、この栄誉は長く続かなかった。優勝した子羊に「ドーピング疑惑」が浮上したのだ。フェア直後の尿検査でフロセミドと呼ばれる利尿薬が検出され、再検査も行われたががふたたび陽性だった。そして、優勝は剥奪された。

オハイオ州の獣医であるトニー・フォーシェイは、米紙「ワシントン・ポスト」の取材にこう答える。

「フロセミドで脱水症状にすることで、動物の筋肉がより締まって見えることがあるんです」

優勝したキニー少年と子羊 Photo: Examiner

6年間で初めての失格

このステートフェアは、子羊や七面鳥、ウサギなどの家畜を重量級に分け、骨や肉付きの良さを審査する。すべての家畜は、検査を通過しないと売られることはない。地元紙「エグザミナー」によれば、この子羊には3925ドル(約42万円)の値段が付いていたが、それも撤回された。

同フェアの担当者によれば、ドーピングで家畜が失格になることはまれだ。責任者も、過去6年間で初めての失格だったと話す。

どのような経緯で薬物が混入したのかは、まだ明らかにされていない。ちなみにキニーは優勝直後、こんなふうに勝利のコツを語っていた。

「ストレスを感じないことが大切です。それに、ショーのあいだは穏やかな気持ちを保つことも。このラムはとても気難しく、頑固でしたが、彼と優勝できて嬉しいです」

頑固なラムに対し、少年は柔軟になりすぎてしまったのかもしれない。

COURRiER Japon

最終更新:8/9(金) 7:30
クーリエ・ジャポン

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