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東京五輪のエース、巨人の菅野智之の調子が上向かない本当の理由〈週刊朝日〉

8/9(金) 17:00配信

AERA dot.

 巨人が失速してセ・リーグの首位争いが混沌(こんとん)とする中、優勝争いのカギを握るのがエース・菅野智之だ。プロ7年目の今季は8勝5敗、防御率3.90(8月8日現在)。入団以来これほど苦しんでいるシーズンはないだろう。

【写真】侍ジャパンの稲葉篤紀監督

 シーズン序盤から異変が生じていた。5月15日の阪神戦(東京ドーム)で5回3分の2を投げて11安打10失点。4被弾のメッタ打ちを食らう信じがたい光景だった。

 同月21日に腰の違和感で登録抹消されて復調を期したが、戦列復帰後も輝きを取り戻せない。交流戦の優勝がかかった6月23日のソフトバンク戦(東京ドーム)に先発登板したものの、プロ最短の二回途中4失点で降板した。

 その後も調子が上がらず、7月2日の中日戦(東京ドーム)で勝利投手になって以来、1カ月以上も白星から遠ざかっている。8月8日の中日戦(東京ドーム)は7回1失点と粘投したが、救援陣が打ち込まれて引き分けに。運からも見放されている。

 菅野の不調の原因は何だろうか。他球団の首脳陣に話を聞くと、意外な答えが返ってきた。

「腰の違和感から復帰以降は良い球がきているし、なかなか打てないよ。ただ、フォームに昨年までのような躍動感はないかな。毎回手探りで投げている感じがする。手も足も出ないという感じではない」

 圧倒的な力で相手打者をねじ伏せてきたが、今年は本調子ではないため、相手打線が臆することなくフルスイングする姿が目立つ。来年の東京五輪でも侍ジャパンのエースとして期待されるだけに、菅野のコンディションは気がかりだ。

 一発勝負の国際試合は1点の重みが大きく、投手力が重要な要素となる。エンゼルス・大谷翔平、ヤンキース・田中将大、カブス・ダルビッシュ有、マリナーズ・菊池雄星、ドジャース・前田健太らメジャーで活躍する先発投手たちはリーグが中断しないため、チームから五輪出場の許可が得られる可能性は低い。侍ジャパンのメンバーは国内組で編成されることになるだろう。

 日本球界で、群を抜く能力の高さを持つ菅野の代役はいない。東京五輪まで1年を切った中、菅野が本調子を取り戻せるか。侍ジャパン・稲葉篤紀監督も気がかりだろう。(梅宮昌宗)

※週刊朝日オンライン限定記事

最終更新:8/9(金) 17:30
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