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クライマーたちの“わがまま”が生んだジャケット: FETISH IN MIRROR WORLD #6

8/9(金) 12:20配信

WIRED.jp

アウトドアウェアには説得力がある。理論だけではなく、アスリートたちが己の身をもって過酷なフィールドテスト重ね、クオリティが“実証”されたものだけがプロダクトになるからだ。そのあまりある信頼感を身にまとう。それは都市での生活に、絶大なる安心感をもたらしてくれるはずだ。

風や雨から身を守ってくれるウェアとは?

垂直に切り立った岩肌で命を懸けるクライマーにとって、着ている感覚がないくらい薄くて、軽い。しかも、風や雨から身を守ってくれるウェア──。

そんなクライマーたちの要望をかなえるために、クライマー自らがまさに風雪にさらされるような過酷な環境に身をおいてテストを重ねて開発したのが、このエマージェンシージャケットだ。

クライマーたちの“わがまま”を実現させたポイントは、紙のような質感で水面に浮くほどの軽さ、そして岩肌に引っ掛けても簡単には破れたりしない耐摩耗性を兼ね備える、超高分子量ポリエチレンからつくられた素材「ダイニーマ」だ。強度は鉄の8~10倍ともいわれる。普段はロープなどに使われる素材で、これを使ったウェアはなかなか目にしない。

アクティヴィティ中の快適さを保つために、裏地には高透湿性素材のePTFE膜を用いて熱がこもりにくいように工夫している。それだけでなく、衣服内の蒸れを排出するために両脇に大胆なヴェンチレーションも配置している。そして、クライマーたちが最も気にする腕の可動域を確保するために立体裁断を採用し、ストレスなくスムーズに腕を上げられる。

さらには、付属の袋にパッキングすればペットボトル(500ml)程度のサイズにまでコンパクトになる優れもの。一見、日常の暮らしではオーヴァースペックかもしれないが、これをバッグに忍ばせておけば、エアコンで冷え切った電車の中や、不安定な天候が続くこの時期の不意の雨に遭遇したときに、必ずや重宝するはずだ。

最終更新:8/9(金) 12:20
WIRED.jp

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