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赤羽や北千住ほど都会ではないけれど… 東京の穴場タウン「王子」の魅力

8/10(土) 13:00配信

マネーポストWEB

 住んでみたい街の理想と現実には、得てして大きな差があるものだ。憧れのあの街は果たして本当に素敵な街なのか? まったくノーマークだけど、実は住みやすい街は? 今回は「王子」(東京都北区)について、ライターの金子則男氏が解説する。

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 ここ数年の首都圏人気タウンランキングにおける異変が、23区内の北側の街の台頭です。複数の路線が通る赤羽や北千住が、「便利」「暮らしやすい」と人気ですが、今回取り上げる王子も似た条件の街。諸々のランキングからは漏れている王子という街の実力を検証してみましょう。

 鉄道はJR京浜東北線、東京メトロ南北線、都電荒川線と、バラエティに富んだ3つの路線があり、事故などで1線が止まっても困ることはありません。強いて言えば、渋谷、新宿、池袋へ行くのに乗り換えが必要な上、乗換駅(赤羽or田端)で階段を使わなくてはいけません。池袋ならば頻繁にバスが通っているので、そちらを使う手もあります。

 道路事情は良いです。駅周辺には国道122号(北本通り)、環七(環状七号線)、明治通り、国道17号など、多くの主要幹線道路が通っていて、高速道路の入り口もすぐ近くにあります。そのため、バス路線が猛烈に充実していて(高速バスの発着もアリ)、そちらを使うとさらに便利ですが、全体的に交通量がかなり多いので、住環境としてはマイナスポイントになるかもしれません。

赤羽や北千住と似ているが…?

 冒頭で述べたように近年、北千住や赤羽が人気ですが、王子ももっと注目されてしかるべき街だと思います。気取ったところがまったくなく、極めて庶民的で、飲み屋が多いところなどは北千住や赤羽とそっくりですが、王子には怪しげな店が立ち並ぶ“危険なゾーン”はほとんどありません。

 学生街として話題に上ることはあまりありませんが、実は学校が多く、朝夕は学生で賑わいます。駅ビルや大きな商業施設はなく、北千住や赤羽ほど栄えてはいませんが、とにかく混雑する両駅に比べればまだ落ち着いています。春には、都内屈指の花見の名所・飛鳥山公園で花見を楽しむこともできます。

 家賃相場はワンルーム・1K・1DKで7.28万円(ライフルホームズ調べ。8月2日時点)と、大変お値打ちで、都電に1~2駅乗れば、5万円台も夢ではありません。“ファミリーが楽しめるような店が少ない”“やたらとパチンコ屋がある”“オシャレ度はほとんど感じない”など、ツッコミどころは多々あるかもしれませんが、これだけ都心に近く、なおかつ家賃や物価が安い街は都内にいくつもありません。コストパフォーマンスを重視する方なら検討してもよい穴場タウンだと思います。

最終更新:8/10(土) 13:00
マネーポストWEB

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