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ロンドンから珠玉の印象派コレクションが来日!

8/10(土) 11:55配信

Casa BRUTUS.com

ポール・ゴーガン《ネヴァーモア》のタイトルはエドガー・アラン・ポーの小説『大ガラス』に頻出する「Never More」というフレーズからとったもの。画面上部、中央左よりに窓枠に止まるカラスが描かれている。ゴーガンはこのカラスを「悪魔の鳥」と呼んだ。横たわる裸婦はゴーガンが暮らしたタヒチの女性だが、その背後にいる2人の人物は誰なのかわからない。現実と想像とがいりまじった画面には漠然とした不安も漂う。

サミュエル・コートールドがアートを集めていたのはおよそ10年間という短い期間だった。親しいギャラリーの助言も得ているが、そのアドバイスに反するようなものも買っている。彼はまた国の美術館が作品を購入するための基金を創設、来年の『ロンドン・ナショナル・ギャラリー展』で来日するゴッホの《ひまわり》などは彼が選定にかかわり、その基金で購入されたものだ。アートには広く人々を啓発する力がある、と彼は考えていた。そんな思いから集められたアートのパワーを感じられる展覧会だ。

text_Naoko Aono editor_Keiko Kusano

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最終更新:8/10(土) 14:51
Casa BRUTUS.com

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