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戸田奈津子が語る “ライブ・ビューイング”のすすめ

8/10(土) 11:00配信

T JAPAN web

「映画より面白い!」戸田奈津子さんが、今はまっている“ライブ・ビューイング”とは

 トム・クルーズやリチャード・ギアなど、通訳したことがきっかけで親しくなったハリウッド・スターや監督も多い字幕翻訳家の戸田奈津子さん。そんな彼女が今、“追っかけ”をするほど夢中になっている人物をご存知だろうか? それは「(テノール歌手の)ヨナス・カウフマン! でも、メトロポリタン歌劇場(MET)の『カルメン』に出演するというのでチケットを取ってニューヨークにいってみたら、なんとドタキャンで(笑)。私の知り合いで指揮者のカルロス・クライバーの熱狂的なファンだった人も、わざわざ海外まで聴きに出かけたのにドタキャンされて怒っていた。生の舞台はそれがあるから恐ろしいですね」。

オペラや演劇の名作の数々が上映

 METの街、ニューヨークは大好きで、つい先日も今年トニー賞を受賞したミュージカル『Hades town』や『キス・ミー・ケイト』など、「そんなにビッシリ、スケジュールを組み込まなかったのだけれども、7作品は観てきました。METでオペラをやっていなかったのは残念でしたが」と、一人でニューヨークでの滞在を楽しんできた様子。とはいえ、大好きなカウフマンを追って世界中旅するにも限界がある。そんな戸田さんを最近夢中にさせているのが、“ライブ・ビューイング”というエンターテインメントだ。

 映画はもちろん、芝居やオペラ、バレエなどが大好きな母親のおかげで、「戦後、わりとすぐから、いろいろなものを見に連れて行ってもらいました。貝谷八百子バレエ団など、今思うと衣装も舞台装置もいっぱいいっぱいだったはずなのに、やはり美しいものに飢えていた私たち日本人の目には素晴らしいものに映ったし、オペラの三浦 環の声も、なんて凄いんだろう! と子供心にも感動して。以来、そんなにしょっちゅうではないけれど、ずっとそういう舞台に接していたとは思います」

 生の舞台好きというベースに加え、戸田さんが昨今オペラや演劇のライブ・ビューイングにはまっているのは、映画というアート・フォームに深く関わる人間ならではの理由もある。
「今のハリウッドの大作映画って、スーパーヒーロー物とかヒット作のシリーズ物とか、とても人間を描くというレベルではなくてがっかりすることが多い。例えば英国の名優イアン・マッケランも、そういう作品に出演して存在感を示していますが、NT(ナショナル・シアター)ライブの『リア王』を見ると、彼の本領はやっぱりこっちなんだとわかって安心します。理解は出来るんですよ。俳優だって生活していかなければならないからハリウッドになびくのも。

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最終更新:8/10(土) 11:00
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