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タワマンではなく、あえて中低層マンションを選ぶそれぞれの理由

8/11(日) 13:00配信

マネーポストWEB

 首都圏を中心に増え続けているのが、一般的に「タワマン」と呼ばれている20階以上のタワー(高層)マンション。不動産経済研究所が今年3月に発表した「超高層マンション動向」によれば、首都圏における超高層マンションのシェアは全国の73.6%。今後も東京都心部や湾岸エリアを中心に超大型規模の開発や再開発を控えており、2020年以降も増加が見込まれている。

 そんな“タワマン”隆盛の中、あえて中低層マンションを選ぶ人たちも少なくない。その理由を聞いてみた。

 40代の男性・Aさんは、これまで一貫して中低層マンションに住み続けている。約5年前にマンションを購入した際、タワマンも選択肢にあったが、最終的に中古の中低層マンションを選んだ理由について、こう語る。

「中低層マンションの方が圧倒的に多いので、選択肢が多かったことが第一。タワマンはどれも似たような外見で、間取りや内装の作り方もほぼ同じ。代わり映えない物件よりは、デザインや建てられた時期もバラバラで、特色ある物件が多い中低層マンションの方に魅力を感じました」(Aさん)

 大手デベロッパーが手がけるタワマンの中には、住環境としての魅力を追求するために、敷地内に幼稚園や病院、美容室やコンビニなどの施設を完備しているケースも多い。それを魅力に感じる人も多い中、これらのサービスが「やり過ぎ」と感じてしまったという。

「24時間のコンシェルジェサービスや、住人用のパーティールームも、過剰な“付加価値”だと感じました。余計な共用施設にお金を払うぐらいなら、もう少しコストを抑えたいです。中低層マンションも管理会社が入り、住み込みの管理人がいる物件がほとんどなので、サービスにも不満を感じたことはありません」

 30代の専業主婦・Bさんは、夫と子供2人とともに、都内の私鉄沿線にある3階建ての低層マンションに住んでいる。決め手となったのは住環境と安全面だった。

「タワマンが建てられているのは、埋め立て地などの新興エリアが多い。その分、近所に歴史ある商店街がないし、自然も少ない。子供の教育を考えると昔からの商店街があって、マンション住人以外の人とも日常的に交流できて、安心して遊べる環境のほうがいい。また、今後年を取ることを考えると、高層マンションでは足腰が弱り、地震があった時などに無事に避難できるか不安です。エレベーターに頼らずに、簡単に外に出られる中低層マンションのほうが、子育てや老後を考えると安心です」

 家族とともに、都内の中低層マンションに住む30代の男性・Cさんは、住人の家族構成が多様なことが魅力だと語る。

「中低層マンションに住んでいる人は、単身世帯や、子供のいる世帯、老後を見据え一軒家から引っ越した熟年夫婦などさまざま。その分他人の生活に干渉しすぎないし、お互いの生活を尊重できる。余計な近所づきあいに悩むことがなくて気楽です。タワマンだと家族構成が似ていたり、低層に住む人がなんとなく高層階の人よりに対して気後れするといった、“マンション内のヒエラルキー”がありそうです……」

 住環境や安全面、住人の家族構成。中低層マンションを選ぶ人にも、それぞれの人生観があるのだ。

最終更新:8/11(日) 13:00
マネーポストWEB

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