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〈広島〉いまさら聞けないメークドラマって何?

8/11(日) 6:02配信

広島アスリートマガジン

カープが信じられないスピードでゲーム差を詰めたことで、『メークドラマ』なる言葉が散見されるようになってきた。とはいえ、古くからのファンにはお馴染みの言葉でも、ファン歴が20年以内の人にはピンと来ないかもしれない。そこで簡単にではあるが、語源を振り返ってみることにしよう。

1996年、このシーズンは中盤までカープが首位を快走し、6月末の段階では巨人に最大11.5ゲーム差をつけていた。ところが7月9日の直接対決で、巨人が2回2死走者なしから9者連続安打で一挙7点を奪うなどして圧勝。このゲームを機に潮目が変わり、巨人が大逆転での優勝を果たすことになった。

インパクト大の逆転劇だっただけに、長嶋茂雄氏が作った『メークドラマ』なる造語は同年の新語・流行語大賞の年間大賞にも選出された。カープにとっては悪夢のような転落劇。当時現役であったカープOB大野豊氏の脳裏にも、当時の記憶は鮮明に刻まれている。

「巨人の勢いが凄まじかっただけではなく、カープは野村(謙二郎)や江藤(智)らが故障で離脱するなど不運に見舞われました。ただ当時のカープ打撃陣には錚々たるメンバーが揃っていました。それでも優勝を逃したというのは、やはり投手陣の力が足りなかったんだと思います」

当時と違い今季はシーズンの大半で防御率リーグ1位をキープするなど、投手陣が安定している。打線も当時『ビッグレッドマシン』と呼ばれた強力布陣(野村、緒方孝市、前田智徳、江藤、金本知憲ら)と遜色ないタレントが揃っている。

今シーズンは7月18日時点で12あったゲーム差が、わずか1カ月足らずで逆転可能な数字に変化した。巨人が“11.5ゲーム差”なら、カープは“12ゲーム差”。今年は何が起こってもおかしくないシーズンだ。逆メークドラマが起こっても、もはや誰も驚きはしない。

広島アスリートマガジン編集部

最終更新:8/11(日) 6:02
広島アスリートマガジン

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