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メタルで九死に一生!野生のピューマと対峙した恐怖の5分間

8/12(月) 7:30配信

クーリエ・ジャポン

ピューマに狙われた!その時……

森で野生の肉食動物と遭遇するなど、身の毛もよだつ経験でしかない。

先月末、ブリティッシュコロンビア州ダンカンの森を愛犬と散歩していた女性が、野生のピューマに後をつけられる、という危機一髪の事態に陥った。

Photo credit: Dee Gallant Facebook
ディー・ガラントさんは、愛犬のマーフィーとのハイキングを楽しんでいた。森の中を数キロ進むと、背後に視線を感じた。振り返ると、約15メートル先にピューマの姿が。

ガラントさんは動じず、腕を振り、声を出すなどして威嚇したが、ピューマはその場に座り、ジッとこちらを見たまま微動だにしない。安全圏を保っているだけなのか、それとも……。

当然、野生のピューマが人間に慣れているはずがない。視覚、聴覚に優れ、運動能力も高いピューマは、大型動物でも倒せるほどの力を持っている。滅多に人間に向かってくることがないと言われているとはいえ、この状況は明らかに捕食者と被食者の関係でしかない。

ガラントさんは、この時の状況を、地元メディアの「ケロウナ・ナウ」とのインタビューで、こう語っている。

「マーフィーにはピューマは見えていなくて、私が何に叫んでいるのかわかっていませんでした。おそらく、風向きの関係で匂いを嗅ぎ分けられなかったんでしょう。その方がかえって良かった。もし匂いを感じていたら、ピューマに向かって吠えて、向かって行ったかもしれないですからね」

最初は身の危険を感じなかったというガラントさんだったが、ほどなくして自分たちが狙われていることに気づくと、電話を取り出し、ピューマに向かって叫ぶ姿を録画した。
声による威嚇にも反応しないピューマの姿に、ガラントさんはスマートフォンのプレーリストに保存していた曲の中から、最も攻撃的な一曲をセレクトして、大音量で威嚇しようと考えた。そこで選んだ楽曲が、ヘヴィメタルバンド、メタリカの「Don’t Tread On Me」だった。
直訳すれば「こちらの領域に足を踏み入れるな」という意味になる曲名は、ガラントさんがピューマに伝えたかったメッセージでもある。「ケロウナ・ナウ」とのインタビューでもジョークとして語ったことだが、万が一にも襲われていたら、洒落にもならない。

だが、世界的に最も成功を収めたメタルバンドの楽曲がフルボリュームで再生され、ドラムとギターのイントロに慄いたピューマは、危険を感じてその場から逃げた。

胸を撫で下ろしたガラントさんだったが、走り去るピューマの体長が約3m近くもあったことに気づき、改めて恐怖を感じた。その後も「Don’t Tread On Me」をループ再生させ、愛犬と密着して道の真ん中を歩きながら、散歩を続けたという。

この話はすぐに「シーエヌエヌ」らによって報じられ、メタリカのボーカル兼リズムギター担当のジェイムズ・ヘットフィールドの耳にも伝わった。

そして、メタリカの関係者から連絡を受けたガラントさんに、なんとヘットフィールド本人から電話がかかってきた。

最初は偽者と疑ったガラントさんだったが、本人と分かると、命を救ってもらった御礼を伝えたという。数分間の会話で電話を切った後、ヘットフィールドは自撮りの写真をテキストメッセージと共にガラントさんに送り、間違いなく本人であることを証明した。
ブリティッシュコロンビアのワイルドライフに関する情報等を提供している「ワイルドセーフ BC」は、野生のピューマと遭遇した際の対処法を伝えている。

・落ち着いて対処
・可能な限り身体を大きく見せる
・ピューマを視界に入れた状態でゆっくりと後退
・ピューマに見られている場合は視線を外さない
・絶対に走ったり、後ろを振り返らない
・突然動かない
・大声を出す
・大きな音を立てる

等々の項目が書かれているのだが、今回の件で、メタル系の音楽を大音量で再生が効果的なことが実証された。

九死に一生を得たガラントさんは、散歩の際には必ずメタリカの音楽が保存された端末を持って家を出ると話している。

COURRiER Japon

最終更新:8/12(月) 21:20
クーリエ・ジャポン

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