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HRテクノロジーにどう取り組むか、事例で学ぶ~採用・健康経営・タレントマネジメント

8/12(月) 7:34配信

日本の人事部

日本の人事部「HRカンファレンス2019-春-」開催レポート

竹内 利英氏(サッポロビール株式会社 人事部 兼 サッポロホールディングス株式会社 人事部)
浅野 健一郎氏(株式会社フジクラ CHO補佐)
山崎 涼子氏(パーソルホールディングス株式会社 グループ人事本部 人事企画部 タレントマネジメント室 室長)
北崎 茂氏(PwCコンサルティング合同会社 ディレクター)

人事領域へのHRテクノロジーの導入が本格化しつつある。しかし、多くの企業で、慣れないデータ活用にさまざまな障壁が出現している。どうすればスムーズに導入し、成果が出せるのか。新卒採用にAIを導入したサッポロビール、健康経営でデータ活用を行ったフジクラ、タレントマネジメントに人事データを活用したパーソルホールディングスの人事が登壇。HRテクノロジーの領域で多くのコンサルティング実績を誇るPwCの北崎氏とともに、データ活用への取り組み方について意見を交わした。

北崎氏によるイントロダクション:HRテクノロジーがもたらす効果と課題

これから人事はどんな問題に優先して取り組みたいと考えているのか。北崎氏が調査結果を示した。

「これは当社が、世界の278社を対象としてHR領域で今後取り組むべき優先事項を聞いたものです。1位はHRアナリティクス、人事のデータ分析で44%でした。昔は評価制度やリクルーティングがメインでしたが、これからは先が見えない時代だからこそ、データが重視されていると感じます」

では、データを扱うHRテクノロジーで何ができるのか。北崎氏は三つに集約されると言う。一つ目は業務の効率化、二つ目は意思決定の精度の向上、三つ目は従業員への価値提供の向上だ。

「ここで難しいのは、人事部として今後HRテクノロジーを活用するリテラシー、能力やスキルを上げる必要性があるかどうかという点です。今日はこの点をパネリストの皆さんにおうかがいしたいと思います」

竹内氏によるプレゼンテーション:新卒採用 エントリーシート(ES)選考へのAI導入

最初にサッポロビールの竹内氏が登壇。採用活動へのAI導入の経緯について語った。当時、採用においての課題は実務の効率化。目的は「時間をかけない」ではなく、学生との有効な接点を増やすことにあった。

「採用の時期は人事部が忙しく、学生とのコミュニケーション量に課題がありました。また、ESの読み込みに時間がかかり、学生に選考結果を連絡するまでの期間が長かった。また、その判断にも不安がありました。そこで2018年卒からエントリーシートの優先度を診断できる三菱総研の『HaRi』を導入したのです」

初年度はAIの診断結果と人事部の目線の整合性を確認。AIの診断結果が信頼できるレベルであると確認できた。そして本格導入となった2年目、成果が出た。

「本格導入を行い、AIで診断した結果、優先度の高いESはそのまま合格、それ以外のESについては例年通り人事部員の人の目で判定を行いました。これによりES選考にかかる時間が4割程度削減できました。それによってねん出できた時間で、説明会の実施回数を増やし、その中でも学生にAIの導入や活用方法について説明しました。他企業とのコラボセミナーやインターンの開催も増加。ESの締め切りを延ばすこともできました」

19年卒では採用広報に力を入れ、今まで会えなかった多様な学生との接点を増やし、間口を広げることに注力できた。20年卒はどうなるのか。

「19年卒の広報活動をより精査し、広報活動だけでなく、選考フローの見直しや各選考における見極め精度を高めるための取り組みを行いたいと考えています」

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最終更新:8/12(月) 7:34
日本の人事部

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