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【真夏のスーパーカー特集04】ルノー5ターボは大衆車をベースに強引に作られたミッドシップカー!

8/12(月) 12:02配信

Webモーターマガジン

FFのルノー5をMRのターボ車にしてしまった

コンパクトFFハッチバック車の後部座席部分にエンジンをブチ込むという「反則技?」を使って誕生した、異色のミッドシップカーが5(サンク)ターボである。ポルシェ911ターボの向こうを張るような過激なオーバーフェンダーもインパクトがあり、当時のクルマ好きを驚かせた1台だ。

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ルノー5ターボは、元来ラリーを戦うために生まれた純然たる競技ベース車両であり、開発にあたってはランチア・ストラトスの影響もあったに違いないが、大衆車である5の拡販PRも画策されていたという。

5ターボより先に、ノーマルと同じ外観でFFのままのモデルとして5アルピーヌが市販化されており、そちらは直4OHVの1.4Lを当時としては十分ハイチューンの93psまでに高めていた。5ターボは同じ1.4Lエンジンにターボを装着し160psまで出力アップ。当時ルノーは世界に先駆けてターボエンジンでF1に参戦して旋風を起こしており、その技術を5ターボにも生かしたのだった。

ノーマルの5は、トランスミッションを最前部に置くエンジン縦置き方式のFFだったが、5ターボではこれを前後逆にして搭載することで、機構的にバランスの良い縦置きミッドシップを手早く実現した。とはいえベースのボディは小さく、最初はそれなりに苦労したと言われる。

開発費削減もさることながら、市販車のPRが重要だったので、オーバーフェンダー以外のボディ外観は5と基本的に変わらない。ただし外販は軽量化のために薄い鋼板に置き換え、さらにルーフとドア、リアハッチはアルミ製となっており、車重は1トンを切る。要はルノー5の形をした200km/hカーなのだ。

5ターボはラリー参戦のためのホモロゲーション獲得に必要な台数を大幅に超えて、1700台近くが生産された。さらに1982年には、ボディ外板のアルミをスチールに変え、特別だった内装をノーマルの5アルピーヌと同じにして大幅に価格を下げた5ターボ2が発売され、これは3000台以上作られた。

WRCでは1980年からグループB規定が終わる86年までの間に4回優勝したが、時はちょうど4WD台頭の時期であり、2WDの5ターボは苦戦を強いられた。しかも当時のルノーのモータースポーツ活動はF1優先だったので、5ターボの開発や参戦計画には大きな制約があったことは想像に難くない。

ルノー5ターボ2 主要諸元

・全長×全幅×全高:3665×1750×1325mm
・ホイールベース:2430mm
・重量:920kg
・エンジン:直4OHVターボ
・排気量:1397cc
・最高出力:160ps/6000rpm
・最大トルク:21.4kgm/3250rpm
・トランスミッション:5速MT
・駆動方式:縦置きミッドシップRWD

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最終更新:8/12(月) 12:02
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